インタビュー・モノ

今、新たな鼓動をもって展開している「東海のものづくり」にスポットを当てて、作り手の想いやこだわりに迫ります。ものづくりの宝庫ともいえる、東海エリア。有名どころから知られざる逸品まで、掘り起こします。


 
絹や綿などの天然素材を使用した靴下を交互に履くことで、足元から体を温め、冷え対策に効果があるといわれる、靴下の重ね履き。“重ね履き靴下”というと、ナチュラルな色合いのものが多い中、ピンクやブルーなど目を引くビビットなカラーやデザインも展開している「kasanete hacu(カサネテハク)」。愛知県江南市で長年にわたり靴下の製造・卸しを行う「レッグニット中村」から2012年に誕生しました。
 

 

アパレルの経験を生かし、長く愛用してもらえるアイテムを提案

 
「kasanete hacu」は、「レッグニット中村」の中村美穂さんが中心となって手がけるシリーズ「hacu(ハク)」の1つ。元々アパレルで販売の仕事をしていた中村さんが、結婚を機に家業を手伝うようになり、“シンプルでちょっとかわいい靴下の店”をコンセプトとしたネットショップ「hacu」を2006年にオープン。コンセプト作りやデザインはすべて1人で! 2011年には店舗を構え、レディースからメンズ、キッズ、ベビーまで幅広いアイテムを展開するように。さまざまなアイテムを展開していく中、靴下の重ね履きという健康法を知り、「hacu」らしい重ね履き靴下を提案できればと「kasanete hacu」を立ち上げました。
 

↑ 3児のお子さんを育てるママでもある中村さん。
 

↑ 会社の3階を店舗に。真ん中の通路は靴下の形と、内装もユニーク!
 

特性の異なる素材を重ねて、冷えを取り除く健康法

 
重ね履きのルールは、1枚目に絹の5本指、2枚目に綿や麻などの5本指、3枚目に絹、4枚目に綿や麻…と異なる素材を交互に重ねていくこと。「1枚目が絹なのは、体の毒素や水分を吸い出し、排出するという特性から。綿や麻なども吸収機能に優れていますが排出しにくい面も。そのため3枚目にまた絹を重ねて、毒素や水分を吸収し排出する。そうやって素材それぞれが持つ特性を生かしながら交互に重ね履きすることで、徐々に冷えを取り除くといわれています」。基本は4枚の重ね履き。体が毒素を排出しやすい就寝時は特に、重ね履きするのにおすすめの時間帯だそう。
 

↑ 慣れないうちは絹1枚のみ、絹と綿or麻の2枚のみからはじめてもOK!
 

上質な素材にこだわり、できるだけ丈夫に仕上げる

 
「『kasanete hacu』に使用する糸はすべて国産。昔から付き合いがあり信頼している糸屋さんから、上質なものだけを仕入れています。また一般的に靴下を作る際、伸縮性や強度を出すために裏糸と呼ばれる化学繊維を同時に編み込みますが、『kasanete hacu』は裏糸を一切使用せずゆったりと履けるのが特長。それでいて、できるだけ丈夫で長く履いてもらえるよう、少し分厚めに仕上げています」。
 

↑ 1枚目と2枚目は幅広いサイズに対応できるよう、かかとがない作りに。足に程よくフィットするように、1枚目の絹にはサポートを2ヶ所施しています。
 

今日履く靴下を、ワクワクしながら選んでほしい

 
その日の着こなしに合わせて選べるよう、長さもロングとショートを展開。「『今日はどんな組み合わせにしようかな~』なんてワクワクしながら履いてくれたら嬉しいですね」と中村さん。
 

↑ アパレルの経験を生かし、買う人の服装や好みに合わせて、着こなしの提案もしてくれます。
 
重ね履き靴下としての機能はしっかりと備えながらも、デザイン選びも楽しめる「kasanete hacu」の靴下。後編では、中村さんの靴下づくりへの想いに迫ります。
 
(写真:西澤智子 文:松本翔子)
 
 

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