インタビュー・ひと

「こんなことしたらおもしろいかも!」を実現した人、また、東海エリアに新たな息を吹き込んだ立役者となる『仕掛け人』にインタビュー。仕掛け人の存在や想いを知ることで、イベントや場所がよりイキイキと目に映るはず!


 
デザイナーや料理人など、それぞれに専門分野を持った人たちが集まって、最近、いろいろなイベントで面白い動きをしているらしい…… 2017年末、HIROBAに飛び込んできた興味深い情報。実はこの集団が今回取材をさせていただいた「プレオープンズ」です。代表の髙木佳恵さん自身は空間デザイナーとして活躍しながら、プレオープンズに関わっています。「10人前後で活動している」というプレオープンズ。イベントによってメンバーは柔軟に入れ替わるそうで、まだ増えていく可能性もあるのだとか。今回は、髙木さんと西尾智也さん、大島直也さんの3人にお集まりいただき、プレオープンズの立ち位置やこれからのビジョンについて聞きました。
 

↑ プレオープンズは2017年8月1日、「一夜限りの黄金商店街と月灯りの移動劇場」をビルオーナーと共同で企画。黄金4 4 2 2 B L D .にて、3階では食堂や雑貨店、4・5階ではアートイベント、屋上ではバーベキューを行いました。
 
― プレオープンズのメンバーはそれぞれに本業を抱えながら、イベントやプロジェクトの立ち上げに関わっているそうですね。どんな思いでスタートしたのでしょう?
 
髙木:私はフリーランスで空間デザイナーをしているのですが、あるプロジェクトで集まったメンバーがそれぞれの領域で高い能力を持っていることに気付きました。このまま終わらせるのはもったいない。このメンバーでまた何かやりたいね、という感じでプレオープンズがスタートしました。
 
西尾:僕の本業は料理人。ある場所で新しいプロジェクトが始まる時、プレオープンズとして関わらせて頂くことで、そのスタートを一緒に盛り上げることができました。あくまで、「力を貸す」というスタンス。どこまで関わるかをしっかり線引きすることで、依頼先の方を尊重しながら、自分の持てる力を発揮していきます。お金が欲しいから、イベントがしたいから、という気持ちでやっているのではなくて、あくまで必要としてくれる人や、その周りの環境を良い方向へ導けるようにという思いで活動しています。
 
大島:結果を出していかないと、私達がそこに行くことがプラスの要素になっていかない。プレオープンズの存在意義というものを、メンバーみんな意識していると思いますね。
 

↑ 画面左から西尾さん、髙木さん、大島さん
 
― ボランティアとはちがう意識で動いているのですね?
 
髙木:ボランティアは参加することに意義があるというイメージがあります。私たちはそうではなくて、結果を出すことを大切にしています。プレオープンズが初めて関わったイベントが、2017年8月の「一夜限りの黄金商店街と月灯りの移動劇場」。名古屋市黄金エリアにあるアーティストが集まるビルのオープニングの際に、ビルオーナー様と一緒に企画させて頂いたイベントです。ビンテージの服や本、お菓子などを販売する「一夜限りの商店街」と名付けたマルシェ。プレオープンズだけでは無く、マルシェ出店者の皆様や、ダンスパフォーマンスなどを演出したビルオーナー様との共同企画でした。結果、この一日で約500人近くの方がこのビルに足を運んでくださり、たくさんの方に建物の存在を知って頂くことができました。同時に、その日のビルの周りの飲食店が満席になった話を後から知りました。「私達が行動したことで、街に少しでも変化を与えれられるんだ!」思わぬ結果に感激したことが、今の原動力なのかもしれません。
 
大島:イベントを支える僕たち自身にも、メリットはたくさんあります。例えば僕は元々美容師でしたが、飲食業にも興味がありました。プレオープンズのメンバーになってからは西尾さんに料理やカフェのノウハウを学んで美容の店舗経営に加えてイベントでのカフェ出店もできるようになりました。プレオープンズは自分のキャリアの幅を広げられる場でもあります。
 

 
― 自らの専門性を多彩にアップデートできるんですね。
 
西尾:大島君のすごいところは、誰かに雇われてイチから始めるのではなくて、自ら主体的に関わって、新しいスキルを得る能力があるところ。いろいろやりたいことがあっても、弟子入りから始めたら技術の習得もやりがいを感じるのにも時間がかかる。柔軟に学び、いろんな現場でいろんな立ち位置から機能することで、人ってもっと可能性が広がると思うんです
 

 
髙木:クライアントさんの求める私達の像がプレオープンズなのかもしれません。何者でもない、柔軟なスタンスで、その場その場の課題をクリアしていく。簡単に言うと「究極のお節介集団」ですかね(笑)
 
― 「#プレオープンズ」が東海エリアに広がることが狙いなんですね、きっと。
 
大島:確かに広がることは目指しています。課題に合わせて手法を変え、その課題を解決するにふさわしいメンバーを投入し、向き合っていく。
 
西尾:これからやりたいことのひとつに、一宮市で繊維産業を支えてきたノコギリ屋根工場のプロデュースがあります。黄金商店街のイベントとはまたガラリと雰囲気の違う企画。老朽化している工場を生かそうと、すでに地元で空き家活用プロジェクトが行われていますが、プレオープンズとしてどんな関わり方ができるかを模索中です。
 
髙木:まず古い建物を活用するとはどういうことかを学ぶため、一宮市起地区にある日本家屋でイベントを行う予定です。テーマは「美術感を食べる」。日本家屋の趣きを感じながら一宮市で活躍する美術作家さんたちの作品を愛で、また、お膳を使った料理やお茶を楽しむことができます。一宮市でのプロジェクトは長期にわたりそうです。みんなで結果を出し、次につなげることを意識して継続していきます!
 

 
 

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