体験

「しょく」=食、職、触。さまざまな情報を手に入れることがたやすくなった今の時代においても、生の体験、実際に自分の手で触れることを大事にしていきたい。1人でも、友人やお子さんとでも。「触れる」魅力を宝物に。

前編はこちら↓
「季節の手しごと② 梅の収穫から、下ごしらえ~赤じそ漬けまで。初夏の手しごと【梅干しづくり】前編」
 
岐阜県本巣市の任意団体「NEOTOYAMA(ねおとやま)」が主催している「梅干しワークショップ」に参加。梅干しづくり歴何十年という地元の房子おばあちゃんに教えてもらいながら、前編では、梅の収穫から下ごしらえ、梅シロップづくりを行いました。後編では、赤じその収穫し、梅を赤じそ漬けにする過程を、参加ファミリーと一緒に体験します。
 

まずは畑で赤じそを収穫。茎を持って、釜で1本ずつ切ります。思ったより茎が固いのですが、子どもたちも頑張って収穫しました!
 

収穫した赤じそはこちら。葉っぱが黒っぽいものより、赤紫のものを使うと梅干しがキレイな色に仕上がるのだそうです。
 

葉っぱだけを摘んだら、水洗い。摘んでいると、しそのいい香り!
大きな桶に入れて、たっぷりの水で3度洗い、泥や汚れを取り除きます。
 


葉っぱを傷つけないよう、やさしく、やさしく。
水洗いは子どもたちも楽しいようで、作業に夢中!
 

洗い終わった赤じそに粗塩を加えて押すようにしてもみ、アク抜きをします。赤じそ400g(3~4束)に対して、粗塩は80gの割合。ギュギュっともむと紫色の汁がでてくるのがアク。2度にわけて行うので、粗塩も2回分に分けておきます。
 

ふと見ると、子どもたちは赤じそをつまみ食い(笑)。房子おばあちゃんは「塩辛くないか?」と声をかけますが、「おいしい!おいしい!」と止まりません。子どもたちにとっては、つまみ食いも楽しみのひとつです。
ここで、前回塩漬けにしておいた梅の容器の蓋を開けると…
 

透明な汁がたっぷり出ていました。これが白梅酢(はくばいず)。
白梅酢を赤じそ400gに対しカップ1杯の割合で、先ほどアク抜きをした赤じそに加えて赤じそを発色させます。
赤じそ漬けには、梅がかぶる量ほどの白梅酢があればいいので、余分があれば瓶などに保存してほかの料理にも使えるんです!
 

塩漬けした梅に、白梅酢を加えた赤じそをのせたら、再びおもしをして新聞新などの紙で包み、冷暗所に2週間以上保存します。
この後、仕上げに“土用干し”といった梅にとっては晴れ舞台のような工程を経て、梅干しに。梅雨明けの晴天が続きそうな日を見計らって梅をざるに並べ、三日三晩太陽の強い日差しと夜露を交互にあてることで、日ごとに色づき、皮や果肉が柔らかくなっていきます。昔から土用の丑(7月20日頃)に行われるため、“土用干し”と言われるそう。
また、梅干しに使った赤じそを一緒に干すと、しそふりかけもできるんです!
 
さて、最後は子どもたちが最も楽しみにしていた、しそジュースづくり。
しそジュースには、細かい茎は入っていてもOK。太い茎を取り除き、葉を洗って、鍋で煮ます。
すると不思議…!赤紫色だった葉が、緑色に!
 

緑色になったら葉だけを取り除き、赤じそ1kgに対し砂糖110g(カップ1)、はちみつ(カップ1/2)を入れて煮溶かし、荒熱をとったらレモン汁(カップ3/4)を加えます(*味見をしながら分量を調整)。レモン汁を入れると再び、赤紫色に! 子どもたちも色の変化に興味津々です。
 

しそジュースのできあがり。とっても簡単ですね!
水や炭酸水でうすめてジュースにしたり、そのままヨーグルトにかけて食べるのもおすすめ。子どもたちはできたてのしそジュースを何杯もお代わりしていました♪
 
大人も子どもも一緒に楽しめる季節の手しごと、梅干しづくり&しそジュースづくり。ぜひ自宅でも、家族や友人とワイワイ楽しみながら行なってみてはいかがでしょう?
また、今回のワークショップの開催場所である「古民家 couch」では、昔ながらの暮らしやものづくりが体験できるワークショップを随時開催。自然豊かな環境で、大人も子どもものびやかに過ごすことができますよ!
 
(文:広瀬良子)
 

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