インタビュー・モノ

今、新たな鼓動をもって展開している「東海のものづくり」にスポットを当てて、作り手の想いやこだわりに迫ります。ものづくりの宝庫ともいえる、東海エリア。有名どころから知られざる逸品まで、掘り起こします。

 
“毎日の気分やシチュエーションに合わせてファッションを選ぶように、毎日の食卓を彩る器を選べたら――”。そんな思いを叶えてくれる器が「SAKUZAN DAYS(サクザン デイズ)」です。カラーバリエーション豊富な器を手掛けるのは、岐阜県土岐市の「作山窯」。約10種類の土と、約100種類の釉薬を組み合わせて、生み出される器の質感や色味は無限大!
美濃焼産地でメーカーとしての誇りを持って器をつくり続ける窯元に密着しました。

 

↑落ち着いたカラーリングなのに、どこかポップな「SAKUZAN DAYS」シリーズのうつわ。
 

和にも洋にも合い、ほかの色とも馴染むカラーバリエーション

 
「食卓で毎日使っていただける器をつくりたい」と話すのは、作山窯の三代目代表取締役・髙井宣泰さん。そんな“毎日使える器”という意味を込めてつくられたのが「SAKUZAN DAYS」。シンプルな形状に、ポップな約12色のカラーリング。マットな質感の素材に柔らかな色合いの器は、和洋どの料理にも合わせやすく、また違う色の器同士を組み合わせても食卓で喧嘩しない、という点も特徴。まさに、その日の気分によって選んだり、家族それぞれが好きな色をチョイスしたりと楽しめる器なのです。
 

↑代表取締役の髙井さん。作山窯の器のデザインは髙井さんを中心に行われています。
 

↑器の裏には「SAKUZAN」のロゴマークが入っています。ロゴマークを刻印するのは、きちんとしたものづくりをしているという意思表明の意味も込められているそう。
 

料理が盛られてはじめて、器としてのスタイルが完成

 
作山窯では、「SAKUZAN DAYS」のほかにも、テイストが異なるシリーズをさまざまに展開。冒頭でも紹介した、約10種類の土、約100種類の釉薬という素材のバリエーションに驚きですが、それは多彩なシリーズのイメージにこだわり、作り上げる過程で少しずつ増えていったのだそう。
髙井さんが目指すのは、器ひとつとしての完成体ではなく、料理が盛られることで料理+器が織りなす完成体。作山窯が手がけるすべてのシリーズにおいて、その想いは共通しています。
 

↑色違いで揃えて、使う日の気分に合わせて器のカラーを選ぶのも楽しい。
 
また、髙井さんがこだわるのが、曲線を感じさせるフォルムと、持ちやすさ・使いやすさという点。重さや飲み口の角度、形状などは一度商品が完成して世に出てからも改良を続けているそう。フリーカップは持ったときに驚くほど手にすっと馴染むのが特徴。一般的なフリーカップに比べると、少し小さいですが、一度使うとその使い心地に魅了され毎日使いたくなるアイテム。平皿やロータスカップなど、器の持つ輪郭の流れがスッと抜けるよう滑らかなラインを意識しているそうです。
 

↑曲線が生み出すフォルムが優しい雰囲気。高台や内側に角をつくらないことで、埃や汚れが溜まりづらいというメリットも。
 

↑Sara Free cup(1,512円)。お茶にもお酒にも合うサイズ感です。
 
毎日の食卓をカラフルにする「SAKUZAN DAYS」。一見シンプルに見える器には、使いたくなる工夫が散りばめられています。後編記事では、工房に潜入。製品が作られる過程を見せていただきました。「SAKUZAN DAYS」以外の注目シリーズについても紹介します。
 
(写真:西澤智子 文:堀絢恵)
 
 

SHARE

  • Facebook
  • Twitter
pagetop