岐阜県瑞浪市と可児郡御嵩町との境目辺り、山中に広がる鬼岩公園は飛騨木曽川国定公園にある花崗岩(かこうがん)の巨岩怪石がおりなす景勝地。最近では、人気コミック「鬼滅の刃」の主人公が一刀両断した岩に似た巨岩があることでも話題となっています。
6000万年前にマグマがせり出してこのような地形になったという鬼岩公園。想像をこえる巨岩怪石にワクワクがとまりません!さっそくHIROBAくんと散策コースを歩いてみました。
起伏に富んだ「渓谷・岩巡りコース」
散策コースは起伏に富み、途中に鬼人伝説の「関の太郎」が祀られる鬼の岩屋がある「渓谷・岩巡りコース」(片道約30分)、高低差が大きく急峻な「臼岩・展望台巡りコース」(片道約40分)、1番の見どころ・蓮華岩からの大パノラマが望める「蓮華岩・烏帽子岩巡りコース」(片道約20分)の3つ。
今回は、「渓谷・岩巡りコース」を頂上まで登り、下りで「蓮華岩・烏帽子岩巡りコース」を歩いて鬼滅の刃で話題の蓮華岩(鬼の一刀岩)を見てみることに!
入口からすぐの場所にあるのがパワースポットにもなっている「鬼岩弁天夫婦滝」。右が男の滝、左が女の滝。2つの滝が池でひとつになることから、良縁・子宝・金運アップのご利益があるといわれています。
歩いていると、普段あまり目にしたことのないような巨岩がごろごろしていて圧倒されます。
4~11月限定「岩穴くぐりコース」
途中には、4~11月限定で入ることができる「岩穴くぐりコース」も。約110メートルの岩穴を10分ほどでくぐり抜けるという、貴重な体験!一般ガイドコース(1,500円)、食事入浴付きガイドコース(3,500円)があり、土・日曜は2人以上、平日は4人以上で予約ができます。
↑岩穴くぐりコースの出口付近。真っ暗闇に差し込む光が神々しい!
800年ほど前、この岩山に鬼人・関の太郎が住んでいたという伝説が「鬼岩」の名前の由来にもなっているのですが、関の太郎が住んでいたとされる洞穴が「鬼の岩屋」。岩穴くぐりコースの出口付近にあり、なかには関の太郎像が祀られています。
「災禍為福」と掘られ、災いや不幸を良い出来事に変えるご利益があるとされるパワースポットです。
岩の間を抜けていくと…珍しい光景が目の前に!
巨木が岩に支えられるようにたっている「岩上木(がんじょうぼく)」。助け合いの心が育まれるというパワースポット。鬼岩公園、パワースポットが満載です!
水辺でひと休み。「渓谷・岩巡りコース」はその名の通り、渓谷沿いのルートになっているため、川の流れる音がずっと聞こえていてとても清々しい。
もみじ橋を渡り、頂上へ。ここからは「蓮華岩・烏帽子岩巡りコース」で下ります。
鬼の一刀岩「蓮華岩・烏帽子岩巡りコース」
浮いているかのようにも見える絶妙なバランスで鎮座している巨岩。「御智那岩(おちないわ)」といわれ、学業にご利益があるとされています。
少し歩いた先に見えてきたのが、蓮華岩。岩の上からは大パノラマが望めます。
巨岩がごろごろと密集していますが、「臼岩・展望台巡りコース」にある展望岩から眺めると、これらの岩がレンゲの花に見えることから、蓮華岩(れんげいわ)の名が付いたのだそう。
巨岩のひとつが、鬼の一刀岩。少し歩くともっと近くまで行けます。
巨岩の間を抜けて…
まるで本当に刀で切ったかのように、縦7mの亀裂が岩の反対側までしっかりと入っています。
受付でグッズを借りて、このような写真を撮ることも!
休憩所でひと休みして下山しました。
種類豊富な御朱印も人気!
受付では御朱印もあります。
パワースポットが多いことから、御朱印も15種類と豊富。プレミアムフライデーには、金の御朱印が27種類登場し、お目当てに訪れる人も多いそうです。
巨岩に圧倒され、マイナスイオンとパワースポットに癒される鬼岩公園。大自然を満喫する山歩きに、ぜひ訪れてみては。
(文:広瀬良子)
住所 | 岐阜県瑞浪市日吉町 |
アクセス | 東海環状自動車道「可児・御嵩IC」より車で15分 |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 岩穴くぐりツアー申込 TEL 0574-67-0285(鬼岩御朱印所 工房幸聖) 問い合わせフォーム |