寒い季節はマフラーや手袋に加えてニット帽も大切なワードローブの一部となります。とんがりぼうしの先に丸いボンボンがついた、毛糸で編まれた帽子。なぜこんなかたちになったのか、どんな歴史があるのか、はっきりと分かっていませんが、14世紀から16世紀にかけてのルネッサンス期にベレーやビレッタとともに流行ったボンネットという帽子にゆかりがあるようです。
スコットランドが発祥のボンネットは帽子頭部に付いている“Toorie(トゥーリー)”という飾りが特徴的。実はこれが発展してニット帽の丸いボンボンとして今も残っていると言われています。“Toorie(トゥーリー)”の意味は「小さな塔」。丸っこい小さなこびとが、小さな塔のてっぺんから冬の人々の暮らしを見守っている…そんなイメージを膨らませると、寒い日もほっこり温かい気持ちになりますね。
あたまの「小さな塔」に守られながら、今日も自由で、ハッピーに、冬の街を楽しみ歩きたいものです。