古きよき下町情緒と新しい文化が融合する「円頓寺商店街」を、ぶらり街さんぽ。前編記事では朝ボトルが話題の日本茶専門店や、SNSで人気のテイクアウトスイーツ、センスあふれる日用雑貨のセレクトショップを紹介しました。
後編では、昭和52年創業のレトロで居心地抜群な純喫茶と人気ベーカリーを目指して歩きます。
心落ち着く純喫茶「喫茶ニューポピー」
円頓寺商店街周辺のなかでも、古くからの建物が残り、ひと際趣にあふれている四間道(しけみち)沿いにある「喫茶ニューポピー」。実は昭和52年に名駅3丁目で「喫茶ポピー」として創業し、建物の老朽化により一度は幕を閉じて焙煎屋BEANS BITOUとして生まれ変わり、伏見で喫茶神戸館として8年営業。2019年に現在の場所に「喫茶ニューポピー」として屋号新たにオープンしました。
土日祝は必ずといっていいほど待ち時間が発生するほどの人気店。「名古屋らしい喫茶店」をコンセプトにフルサービスで提供が行われ、照明の少し落ちた店内は何とも心落ち着く空間です。
夜喫茶限定メニューの「鉄板バナナトースト」、昔ながらの「鉄板イタリアンスパゲティ」、「大人のクリームソーダ」など気になるメニューはいろいろありますが、なかでも心惹かれたのは「ポピーのコーヒーライスカレー」。
コーヒーを隠し味にしたカレーを作ろうと考案。試しにコーヒーでごはんを炊いてみたら、香りがいい塩梅に。コーヒーライスに合うよう、ルーはスパイスを試行錯誤して整えていったそう。ピリッと辛く、お肉はホロホロ、ほんのりコーヒーが香る味わい。んー、好きです!
土曜は夜10時まで営業。週末の夜をゆっくり過ごすのもいいですね。
喫茶ニューポピー
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-36-52
営業時間:日曜・平日8:00~18:00
金・土曜8:00~22:00
定休日:不定休
TEL:052-433-8188
パン好きも通うベーカリー「芒種」
最後に紹介するのはベーカリー「芒種(ぼうしゅ)」。もともと愛知県犬山市にあった人気店が2016年に円頓寺商店街に移転オープンしました。
国産小麦と自家製酵母を使ったパンはハード系からソフト系までさまざま。近所に住んでいる方などリピーターをはじめ、遠方からわざわざ足を運ぶパン好きのお客さんもいるそう。
1番人気は、卵や乳製品を一切使っていないという「食パン」。表面がカリっとなるようトーストして食べるのがおすすめだそうです。
芒種
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-35-16
営業時間:11:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日:火・水曜
TEL:052-551-8170
ほかにも、穴場の魅力あるお店がたくさん見つかる円頓寺商店街。メインストリートから小道まで、のんびりとおさんぽしてみて。