今やネットで気軽に本が買えちゃう時代ですが、書店には書店にしかない魅力がいっぱい詰まっています。今回は、「書店で本を買うことの魅力を伝えるキャッチコピー」と題し、HIROBAメンバーで考えてみました。
審査員はコピーライターの広瀬達也、西村友行、矢野裕子です。
グランプリ
目を奪われたのは欲しかった本、のお隣さん。
書店では自分が興味がなかった本も目に入り、そこから興味が広がる楽しさを表現しました。
コピー:大久保孝啓 デザイン:永田裕二
●まさにシーンが想像できて、小説だろうがビジネスだろうが趣味だろうが当てはまります。瞬間の出会いを“目を奪われた”と表現したところも、わかりやすいです。(広瀬)
●予期せぬ出会いがあるのが書店の魅力であり、その瞬間をうまく表現できています。(西村)
●ネットを引き合いに出すコピーが多いなか、「書店で本を買う」ことの魅力を表現できていました。(矢野)
準グランプリ
「そんなつもりじゃなかった」を、今日もまた。
書店に行くとあれもこれもと買ってしまう経験、読書好きじゃなくてもあるはず。それって、多くの本を目にしてしまう実店舗ならではの魅力ですよね。
コピー:矢野裕子
日本のトレンドは、新書の棚に並んでいる。
新書コーナーでは話題の本が多く、世間が今何に注目しているのか一目でわかります。
キャッチコピーのポイント
「書店で本を買うことの良さ」って、何でしょうか。
目の前にたくさん置かれている本。偶然の出会いがあるし、流行りがわかるし、オススメランキングや紹介ポップなど書店ごとの特徴もあります。これらはネット購入でもありますが、より強調されているのが書店。ネットで買うことに対して、どう価値を打ち出すか。それらを、どう言うか。
自分の興味でもいいし、社会の流行でもいい。ただ、難しい言葉よりは、誰でもピンとくる言葉のほうがいい。
そして、同じく本が並ぶ「図書館」で当てはまるものではいけない。
対象物ならではの魅力を追求していくと“何を伝えるべきか”が確定でき、そのうえで“どう伝えるか”を深めていく。その流れが、いわゆるキャッチコピーのつくり方です。
そのほかのキャッチコピー
「あ、」目が合ったのは、運命の一冊
本との出会いはさまざまで、「あ、あった」かもしれないし、「あ、これおもしろそう」かもしれない。そうやって出会った本が自分にとってすごく大切なものになるんです。
見つける喜び、手に取る楽しみ、出会うしあわせ
装丁や質感、重さなども個性。そうした本の存在自体を体感できるのが書店の魅力です。