愛知県にいながら世界を一周したかのような気分になれると人気上昇中なのが、犬山市にある「野外民族博物館 リトルワールド」(以下、リトルワールド)。ゲートから1歩足を踏み入れると、まるでそこは異国の世界。民族衣装を身にまとって現地の人になりきってみたり、海外の街並みのような風景のなか、世界のグルメを味わったり。
今回はHIROBAくんと一緒に「リトルワールド」で、海外旅行気分を満喫!
「台湾小館」熱々の小籠包でおやつタイム
まず目に飛び込んできたのが、カラフルな看板がかわいい「台湾小館」。まるで台湾の路地に足を踏み入れたかのよう!
おいしそうな匂いにつられて、さっそく朝のおやつタイムをとることに。
看板メニューの「小籠包」400円(税込み)と「タピオカ入りココナツミルク」350円(税込み)を注文。タピオカはモチモチで食べごたえ抜群!
口いっぱいにあふれるスープは、まさに“飲める”小籠包!蒸し暑い季節にピッタリのココナツミルク。やさしい甘さが体に染みわたります。
続いて「ペルー 大農園領主の家」へ。
色鮮やかな刺繍が美しい!ペルーの衣装
ペルーの海岸地方の館がモデルとなった「ペルー 大農園領主の家」。展示からは、16世紀末頃から中南米で発展した大農園(アシエンダ)の領主の暮らしぶりが垣間見えます。
個人宅とは思えない広々とした前庭や中庭。そして、お屋敷のなかには礼拝堂まで!HIROBAくんもビックリ。
原色の鮮やかな刺繍に惹かれて、「ペルーの女性衣装」1着レンタル500円(税込み)を着てみることに。先住民であるインディオ・ケチュア人の伝統的な衣装です。「ペルー 大農園領主の家」ではペルーの衣装のほかに、メキシコの衣装もレンタルできます。
広々とした邸宅はフォトスポットの宝庫。白いシンプルな邸宅にカラフルな民族衣装が映えます。
リトルワールド企画・広報担当の日比野愛生さんによると、「おすすめの撮影スポットは、タイルがかわいいベランダ。スカートのシルエットがきれいに見えるよう、みなさんクルッと回って撮っていますよ」とのこと!
そろそろお腹が空いてきました。日比野さんに「ランチならこの先のヨーロッパエリアがおすすめですよ!」と教えてもらい、レッツゴ~!
フランス・アルザスのワインに舌鼓!
こちらは「フランス アルザス地方の家」。フランスといえばワインとチーズのイメージはありますが、メニューの「タルトフランベ」500円(税込み)とは!?
こちらがタルトフランベ。ピザのような見た目ですが、ピザより薄い生地にベーコン、タマネギ、マスカルポーネのソース、とろけるチーズをのせて焼いたもの。 “焼いたクレープ”のような、軽~いサクサクとした食感です。
1582年に建てられたアルザスの母屋を眺めながら、すっかり気分はフランス旅行!
ワイン「ピノ・ブラン」1杯600円(税込み)ボトル2,030円(税込み)にも注目を。アルザスのワインメーカーに依頼した、リトルワールドオリジナルワインなんだそう!
辛口で華やかなブドウの香りが印象的。リトルワールドオリジナルという点とその本格的な味わいで、アルザスでも人気ナンバーワンのワインです。
ドイツ・バイエルンでビール3種飲み比べ
同じくヨーロッパエリアの「ドイツ バイエルン州の村」にあるレストラン「ガストホフ バイエルン」。本場ドイツの生ビールやソーセージが楽しめる、ビール好きにはたまらないお店です!
人気の「ソーセージ盛り合わせ(5種盛り)」2,000円(税込み)に、「ドイツビール飲み比べ」1,200円(税込み)。ボリュームのあるソーセージは2~3人でシェアして食べる人が多いそう。
白くて太いミュンヘナーヴァイスヴルストは、なんと皮をむいて食べるソーセージ。本格的ですね!
季節によって異なる3種類が味わえる「ドイツビール飲み比べ」。コクがあるものからフルーティーな味わいのものまで、そのときどきのおすすめに出会えるのが楽しみです。
「お腹がいっぱいになったところで、なんだかデザートが食べたい気分♪」。すぐ近くの「イタリア アルベロベッロの家」でジェラートが食べられると聞き、さっそく向かうことに。
濃厚で低カロリー!イタリアのジェラート
「イタリア アルベロベッロの家」では、ピザやパスタなどの食事系からジェラートやエスプレッソなどの軽食まで、イタリアの味が楽しめます。さっそく、ストロベリーやベルギーチョコレートなど8種類のジェラートから、フランボワーズとラムネをチョイス。
イタリア・アルベロベッロのジェラート。一般的なアイスクリームと比べて空気の含有量が少なく、濃厚ながらも低カロリーなんです。
しっかりお腹が満たされたところで、次はインドやトルコなどのエリアへ。
人気ナンバーワン衣装!インドのサリー
まず向かったのはインド。インドの女性の衣装と言えば…そう!有名なサリーですよね。
サリーはインドだけでなく、実はネパールやパキスタンなどの南アジア地域でも着られている民族衣装です。布の端を肩にかけ、裾をなびかせて歩く姿はとっても素敵!着用する際のポイントは、くるぶしを隠すことだとか。
驚くべきは、サリーが1枚の布だということ!
撮影するときには、右、左、右…と体を左右にゆっくり回すと、サリーの裾がなびいてキレイに映ります。
インド・ナヤールの家からは向かいのネパール仏教寺院が見渡せるほか、大きなハスの中に入ってゾウと一緒にダイナミックな写真が撮れるスポットも!
次はエキゾチックな魅力の「トルコ イスタンブールの街」へ。
優雅な気分に浸れるトルコの宮殿衣装
「トルコ イスタンブールの街」では、宮殿衣装、チャルケス衣装、アンカラ地方衣装など、エキゾチックで華やかな衣装が選べます。
なかでもとくに華やかなのが宮殿衣装。宮殿のお妃様が着ていたといわれ、手元を隠すかのような広い袖口が特徴。これは、高貴な身分の人は美しい手を他人に見せないという、トルコの宮廷文化によるものだとか。
まるで宮殿にいるかのような写真が撮れる室内も素敵ですが…
広報・日比野さんによると、小さな噴水のある中庭が人気の撮影スポットだそう!
次は、2019年にオープンしたリトルワールドで最も新しいエリア、「タイ・ラーチャプルック」へ立ち寄りましょう。
パワースポットして話題の「タイエリア」
実はこのタイエリア、願いが叶うパワースポットとしても話題なんです! というのもこのカラフルなネズミの像は、ゾウの頭を持つガネーシャ神(タイでは古くから成功や幸運などをもたらしてくれる尊い存在として信仰を集めている)の家来。このネズミたちに願いを伝えると、ガネーシャ神に伝えてくれて願いが叶うのだとか…♡
ネズミたちに願いを伝える前に、まずはタイでポピュラーな曜日占い(1回100円)にチャレンジ。自分の色を確認したら…
その色のネズミの耳に小さな声でお願いごとを囁きます。このとき、ネズミのもう片方の耳をふさぐのがポイント。なぜなら、もう片方の耳から願いが通り抜けてしまうといわれているからです。
さて、最後は第4次韓流ブームとも言われている今、人気を集めている韓国エリアへ行ってみましょう~!
チマ・チョゴリで韓流ヒロイン気分!
「韓国 地主の家」は、韓国のほぼ中央部に位置する慶尚北道の山村に建てられていた、かつての両班(やんばん)と呼ばれる地主の家が復元されたものです。
韓流ドラマの、いわゆる“時代モノ”によく出てくる造り。「あのドラマみたい♡」とうっとりする韓流ファンの人も多いそうです。韓国の女性がチマ・チョゴリを着るときはスッキリと髪をまとめるのが定番で、この試着のために髪を結い上げてくる人もいるのだとか!
韓国の王族衣装も選べますが、ここはやはり定番のチマ・チョゴリ1着500円(税込み)を。ちなみに、長い巻きスカートがチマで、短い上着がチョゴリ。韓国では年齢やTPOに合わせて、素材や色彩が異なります。
また、韓国の伝統的な座り方は「立て膝」。日本でいう正座にあたる座り方です。日本人からすると、ちょっと意外ですよね。
今回紹介したほかにも、バリやアフリカなどさまざまな国の文化や衣装が体験できるリトルワールド。また、何より驚いたのが、グルメがと~っても本格的でおいしかったこと!日帰りで行ける海外旅行inリトルワールド。あなたならどの国のグルメや衣装を楽しみますか?
(文:矢野裕子)
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※ 新型コロナウイルス感染症対策についてはリトルワールドHPにて。
※ 撮影のためモデルは特別にマスクを外しています。民族衣装の着用時や屋内ではマスクの着用など感染症対策をお願いします。
住所 | 愛知県犬山市今井成沢90-48 |
営業時間 | 季節により異なる |
定休日 | 季節により異なる |
入館料 | 大人1,800円、65歳以上1,400円、中高生・留学生1,100円、小学生700円、幼児(3歳以上)300円 |
問い合わせ | TEL 0568-62-5611 |