浮世絵師・歌川国芳が描いた猫の擬人化作品が展示される「もしも猫展」が、2022年7月2日(土)~8月21日(日)に名古屋市博物館で開催されます。猫を主役とした浮世絵など約135点の作品と、国芳の魅力をたっぷり味わえる本展。「もしも、うちの猫が人のように話したら?」という誰もが一度は想像したことがあるだろう世界が目の前に広がります。
根っからの猫好きだった国芳
根っからの猫好きだったという国芳が描く擬人化された猫は、ユーモラスで愛嬌たっぷり。思わずクスリと笑ってしまう作品がずらりと展示されています。当時有名だった歌舞伎役者を猫の姿で描くなど、国芳のウィットに富んだアイデアにも注目。また、異なる作品を見比べて楽しむ「くらべるクイズ」など、作品の細部まで観察したくなる仕掛けも!いろんな切り口から国芳の作品に触れてみて。
6つのテーマで作品を堪能
5つの章と1つの特集で構成された本展の見どころを紹介!
第1章 くらべてみる
擬人化して描いた作品と、元となったイメージとを見比べることで、さらに魅力が深まります。
第2章 擬人化の効能
江戸時代から明治時代にかけての擬人化表現の歴史を辿っていきます。国芳による滑稽な戯画も堪能!
第3章 おこまものがたり
天保13年に刊行された雌猫“おこま”が主人公の合巻『朧月猫の草紙』は、シリーズ化するほどの人気に。江戸時代の生活風景が巧みに織り込まれた、“おこま”ちゃんの波乱万丈な猫生が楽しめます。
第4章 人、猫になる
天保12年、国芳は「猫の百面相」なる団扇絵を制作。実在する歌舞伎役者を猫に仕立て、その猫たちを人間らしい仕草で表現しました。この趣向は後世の浮世絵師たちへと受け継がれます。
特集 おしゃべりな顔、百面相
国芳が描く猫たちは、思わずセリフをつけたくなるほど表情が豊かであること。国芳の観察力と的確な描写力に注目です。
第5章 国芳のまなざし
対象物をいかに観察し、描くか。そしてアイデアをどのように膨らませるか。国芳の溢れる才能と魅力を堪能して、本展は幕を閉じます。
ユーモアたっぷりの猫の擬人化作品と、歌川国芳の魅力を満喫してみて。
日程 | 7月2日(土)~8月21日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入場は16:30まで) |
場所 | 名古屋市博物館(愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1) |
休館日 | 月曜(7月18日・8月15日は開館)、7月19日(火)、26日(火) |
観覧料 | 一般1,600円、高大生1,000円、小中生500円 |
アクセス | 地下鉄桜通線「桜山駅」4番出口より南へ150m |
駐車場 | あり |
問い合わせ | TEL 052-853-2655 |
日程 | 7月16日(土)13:30~(開場は13:00) |
会場 | 名古屋市博物館 地下1階講堂 |
講師 | 名古屋市博物館学芸員 津田卓子さん |
定員 | 110人 |
アクセス | 地下鉄桜通線「桜山駅」4番出口より南へ150m |
参加費 | 無料(ただし本展観覧券の半券が必要) |
申し込み | 6月16日(木)より名古屋市電子申請サービスにて受付開始(先着順) |