陶芸体験と一緒に楽しみたい、新しい旅スタイル“開運&へるしい散策”。瀬戸を旅するvol.2

瀬戸を旅するvol.1はこちら
 
瀬戸を旅するvol.1では、愛知県瀬戸市での陶芸体験を紹介しましたが、日本遺産のまち・瀬戸には他にも魅力あるスポットがいっぱい。名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅から、徒歩で遠くても20分程の範囲で、ウォーキングを兼ねた健康志向のまちあるき“へるしい散策”が楽しめる、絶好のエリアでもあるんです!
また、福を運んでくれる“招き猫”や、2018年の干支である戌つながりで縁起のいい狛犬の願掛け神社など、開運スポットも。「栄町」駅から乗り換えなしで30分。瀬戸の“開運&へるしい散策”に出発です。
 

 

もくじ

「尾張瀬戸」駅から出発!

 
“せとでん”として親しまれている名鉄瀬戸線。もともとは、せとものを堀川まで運び、船で海外へと輸出するために使われていたそうですが、1976年にお堀電車が姿を消し、1978年に栄町が完成して今の路線となったのだとか。
 

尾張瀬戸駅前にある「パルティせと」。ビルを設計したのは、建築界のノーベル賞といわれるフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞した経歴をもつ、名匠・黒川紀章さんです!
 

ショップや学習室、フィットネススタジオなどが入っていて、ビルの上階からはまち並みが一望できる、知られざる瀬戸の展望スポット。
 

瀬戸の総鎮守・産土神、「深川神社」へ

 

入口の看板にさりげなく座っている、愛らしい“招き猫”。この招き猫シリーズをデザインしたのはなんと、ピカチュウのキャラクターをデザインしているにしだあつこさん! 29匹の招き猫が瀬戸のまちの至るところに点在していて、場所によってポーズが違うんです。そんなところに注目しながらまち歩きするのも楽しみ。
 


深川神社の境内には、石室の中心が約4m四方の横穴式円墳があります。古墳があるということは、辺り一帯を治める長を祀っていた“聖域”であったことの証。そんな場所に足を踏み入れる…、しばし厳かな気持ちに。
 

取材当日、偶然にも結婚式が行われていました。新郎新婦とその御家族から幸せのお裾分けをいただき、隣の「陶彦社(すえひこしゃ)」へ。
「神社より巽の方角(南東)、祖母懐の地に、良土がある」との神のお告げにより、瀬戸で良質の陶土を発見したことで窯を開き、瀬戸陶業の発展の礎を築いたとされる陶祖藤四郎(加藤四郎左衛門景正)を祀る「陶彦社」。
 

国の重要文化財「狛犬」は、神のお告げに感謝した陶祖藤四郎が奉納したものとされています。
 

すぐ脇に鎮座している「なでこまいぬ」。“創意工夫・知恵の神”ともいわれ、合格祈願や学業成就、ものごとが上手くいきますように…とお願いする人が多いのだとか。
 

こちらは「お願い狛犬」1,000円。紙に願いごとを書いて狛犬の中に入れて封をし、1体は神社に奉納、1体は家に持ち帰って飾ります。
 

 
 
瀬戸のまちの中心には川が流れていますが、その川に架かる橋にもそれぞれ特徴が。深川神社の鳥居前の道をまっすぐ南下したところに架かる「宮前橋」には、やきものづくりの工程が染付された陶板が配されています。
 

 

油絵画家が営む「アートスペース&カフェ バラック」でランチ

 
宮前橋を渡った道先の右手に見える「アートスペース&カフェ バラック」。空きビルをセルフリノベーションし、カフェ奥にはギャラリーも併設しています。武骨ながらもセンスの良さを感じさせる空間です。
 

居合わせたお客さんは、木工作家さんなどクリエイティブな顔ぶれ。
 

週替わりのランチの他、自家製の果実シロップを使ったジンジャエールやレモネード、果実酒なども絶品なんです!
 

とってもかわいい笑顔の、オーナー近藤佳那子さん。
 

本日のランチ「チキン南蛮」850円を、さっそくいただきます。
卵の味をたっぷり感じるタルタルソースがおいしい! ごはんの真ん中にのっているのは、生姜シロップをつくった後の生姜を漬物にしたもの。細やかなところまで心配りが行き届いています。
 

 

 
 
おいしい料理と近藤さんの温かい人柄にお腹も心も満たされたところで、瀬戸の文化と歴史を体感するべく陶芸体験へ。向かう先は、藤四郎が受けた神のお告げにもあった“祖母懐の地”で窯を構える「一里塚本業窯」です。

一里塚本業窯での陶芸体験の記事はこちら
 

インスタ映えスイーツでおやつタイム

 

一里塚本業窯のすぐ近くにある「マカロニ カフェ&ベーカリー」。瀬戸に本社がある陶器メーカー「マルミツポテリ」の器で、食事やデザートが楽しめます。
 

おやつタイムに人気なのが、「マカロニソフトクリーム」670円。
自家製パンの上に、ソフトクリームがこんもり! 添えられているシナモンシュガーを振りかけていただくのが、またおいしい。
他に、自家製タルト2種を選んでドリンクが付く「自家製タルトセット」980円~も人気があるそう!
 

カフェ隣にはマルミツポテリの器が買える「ソラマメ食器店」が併設しています。食事やおやつタイムが楽しくなるような、色とりどりの器がいっぱい!
 

 

 

やきもの産地の歴史が残る、洞町・窯垣の小径へ

 
瀬戸のやきものづくりの中心地のひとつである洞町は、その昔、無数の登り窯が築かれていました。窯垣とは、使わなくなった窯道具(ツク・棚板・エンゴロ)で作った掘や壁のこと。この窯垣が密集している約400mの細い路地を「窯垣の小径(こみち)」とし、今では散策の人気スポットとなっています。かつてはこの道を、陶磁器を運ぶ荷車や天秤棒をかついだ職人さんが行き来していたそう! そんな昔に思いを馳せながら散策するのも、また感慨深いです。
 

見どころのひとつ、「鬼板の土留」。釉薬などの原料になる鬼板を土留に。粗い質感が珍しく、ついつい触りたくなります!
 

ここにも招き猫を発見! 明治時代、本業製品においてベストセラーとなった“本業タイル”を手に持っています。
 

「窯垣の小径」を歩いていると、至るところに窯道具を使った幾何学模様を発見します。組み合わせや模様に規則はなく、職人さんの感性によるものだとか。縦横斜め、幾何学に組み合わせることによって、頑丈な造りとなるそうです。
 

途中にある「窯垣の小径資料館」。昔、お風呂場に使われていた本業タイルが美しい!
 

資料館奥の山側にも、よく見ると窯垣が! 穴場の窯垣スポットです。
 

またもや、かわいい招き猫。江戸時代に人気を博した瀬戸の“馬の目皿”を手にしています。
 

思わず「かわいい!」と心躍るのは、こちらのスポット。ドットが入ると幾何学模様が一段とポップになりますね。
 

これほど多くの幾何学模様に触れる景色って、なかなかありません!
歴史と幾何学模様の融合、とても趣深いです。
 



 

 
 
窯垣の小径を後にし、再び尾張瀬戸駅方面へ。「東橋」の欄干をよく見ると、釉薬が施されています。手づくり感があって、ほっこりしますね!
 

その2本隣の「宮脇橋」には、干支の陶板が。ここでも干支の戌をナデナデ。
 

 

銀座通り商店街にある「かわらばん家」へ

 
瀬戸に縁のある作家さん26人の器を常設して展示する、瀬戸のやきもののアンテナショップ的存在です。
 

入口には、やはり招き猫。マグカップを手にしています。
 


喫茶スペースでは、常設展で展示している作家さんの器を使った飲み物や焼菓子を提供しています。常設展や喫茶で興味をもった作家さんについて詳しく知ったり、さらに興味があれば窯元を訪ねるきっかけとなったりと、作家さんとの交わりのきっかけが生まれる場所。
 

寺田鉄平さんの器で「コーヒー」350円をいただき、今日の“開運&へるしい散策”は終了。
 

 
 
瀬戸の文化に触れ、温かい人柄に触れ、クリエイティブな感性に触れ。たくさん歩いて健康にもなれて、開運スポットも満載!と、いいこと盛りだくさん。
皆さんもぜひ、瀬戸市で“開運&へるしい散策”を楽しんでみてください♪
 
(写真:西澤智子 文:広瀬良子)
 
 

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