2022年10月8日(土)~10日(月・祝)の3連休、アクティブG、岐阜シティ・タワー43、JR岐阜駅、アスティ岐阜、岐阜駅北口駅前広場に全国から140組以上の作家が集まる「20th GIFUクラフトフェア」が開催。出店数の多さはもちろんのこと、多彩なジャンルの職人や作家の実演を見ることができたり、ものづくりが体験できるワークショップが豊富にあるのも魅力!
注目すべきは、岐阜の伝統工芸が体験できるワークショップ。岐阜和傘、岐阜提灯、水うちわ、飛騨の木工、美濃焼など、多彩な分野で活躍する職人から直々に伝統技術を教えてもらえるのが醍醐味です。
ワークショップのひとつ「飛騨の森ククサ作り」を先取りして体験してきました!
幸せを運ぶマグカップ“ククサ”
ククサとは、フィンランドやスウェーデンなどの北部にあるラップランドで、白樺のこぶをくりぬいて作られていたもの。もともとは水汲みの道具だったものが、飾りとしてやマグカップとして、北欧以外にも広がりました。
蜜ろうで仕上げるククサは使うごとに味わいが増すのも魅力のひとつ。“ククサを贈られた人は幸せになる”という言い伝えもあるそうです。
今回ククサ作りを教えてくれたのは、飛騨高山で北欧テイストのオーダー家具を手がける工房「山岳木工」代表の鈴木岳人さん。
KOIVUでは、6年ほど前からククサを制作販売。職人によって素材や作り方は異なるそうで、鈴木さんは岐阜のヒメコマツを素材に使っています。ヒメコマツは硬くて丈夫なうえに削りやすく、ククサ作りに向いているそう。
ナイフを使い、ククサ作りに挑戦!
鈴木さんに教えてもらいながら、ククサ作りに挑戦。ざっくりとした形までは鈴木さんが切り出してくれているので、そこからナイフで削ったり、やすりで磨いたりして、手にしっくり馴染むよう整えていきます。
角ばったところを、モーラナイフで削ります。向きによって、削りやすかったり、刃がスムーズに進まなかったり。「木目に沿うようにして削るといいですよ」と鈴木さん。
なるほど!木目を考えながら作業すると、格段に削りやすくなりました。削っていると無心になり、作業に没頭します。
モーラナイフを使うのは初めてでしたが、削る作業にも次第に慣れてきました。これが完成!という明確なゴールはありません。
手に持ったときに、肌触りや形が自分の手にしっくり馴染むかどうか。自分でよし!と思えば、完成です。
やすり磨きは力のいる作業で、額に汗がじわり。だいぶ滑らかに仕上がってきました!
初めはナイフが上手に使えるかどうか不安でしたが、慣れてくると作業に没頭し、もっともっと自分の手に馴染むように…と、いつまでも削ったり磨いたりしたくなるククサ作り。
自分の手にしっくり馴染む形や肌触りに仕上げられるのは、細やかに形を整えられる木ならでは。仕上がりのほっこりとした雰囲気にも、愛着がわきます。GIFUクラフトフェアでは、鈴木さんと一緒にオンリーワンのマグカップを作ることができますよ。
取材協力:山岳木工 鈴木岳人さん
(写真:西澤智子 文:広瀬良子)
日程 | 10月8日(土)~10日(月・祝) |
時間 | 10:00~19:00 ※入場無料・雨天決行 |
場所 | アクティブG、岐阜シティ・タワー43、JR岐阜駅、アスティ岐阜、岐阜駅北口駅前広場 |
TEL | 058-269-3333(GIFUクラフトフェア事務局) |
ククサ作りワークショップ
木製マグカップ「ククサ」を作ろう
日時:10月8日(土)~10日(月・祝)①10:00~ ②12:00~ ③15:00~ ④17:00~
場所:アクティブG 2階 ふれあい広場
料金:4,000円 ※耐水塗装はプラス1,000円
対象:小学校高学年以上(ナイフを扱える程度の年齢・保護者同伴であればOK)
所要時間:約1.5時間
定員:各回5人(要事前予約)
そのほか飛騨木工のワークショップ
飛騨の広葉樹で作るカッティングボード
好きな木の素材を選び、オリジナルのまな板を作ります。飛騨の天然無垢の板も!
日時:10月8日(土)~10日(月・祝)10:00~最終受付17:30
場所:アクティブG 2階 ふれあい広場
料金:3,000円
対象:小学生以下は保護者同伴
所要時間:約30分
定員:空き次第随時参加OK
座網スツールづくり
木のフレームにわらの編み方を習いながら座面を編んで、軽量で座り心地抜群のスツールを作ります。
日時:10月8日(土)~10日(月・祝)①10:00~ ②13:00~ ③16:00~
場所:アクティブG 2階 ふれあい広場
料金:15,000円
対象:小学生以下は保護者同伴
所要時間:約2時間
定員:各回4人(要事前予約)
そのほかにも多彩なワークショップがあります。