秋は伝統文化や産業に触れられるミュージアムで知的好奇心を満たしてみませんか?
ものづくりが盛んな愛知県や岐阜県には、趣向をこらした産業ミュージアムが充実。数ある中から、vol.1では食や伝統工芸をクローズアップ。vol.2では、乗り物に視点を変え、飛行機や車、鉄道の魅力が体感できる産業ミュージアムを紹介します。
vol.1記事はこちら
あいち航空ミュージアム
飛行機産業が盛んな愛知の歴史と技術が集結!
2017年11月に、県営名古屋空港にオープンした「あいち航空ミュージアム」。愛知県における航空産業の歴史を紹介しているほか、名古屋空港で初飛行に成功した国産旅客機YS-11、愛知県にゆかりのある実機や、日本航空史に名を残す名機100種の25分の1サイズも展示されています。パイロット体験や整備士体験などの職業体験や、工作教室も開催。屋上には飛行機の離着陸が見られる展望デッキも。大人から子どもまで楽しめる施設です。
トヨタ博物館
世界中から往年の名車が勢ぞろい!
トヨタ自動車創立50周年を記念し1989年に創立した施設。本館、新館合せて約140台の自動車を展示。自動車が誕生した初期から現代に至るまでの、技術の進化とともに自動車の歴史を学ぶことができます。展示されているのは実際に走行することができるので、イベントなどで、クラシックカーが走る姿を見られるかも。2019年4月7日(日)まで開催のバックヤード収蔵車展「お客様が選んだ裏BEST10」は、来場者のアンケートをもとに「展示してほしい収蔵車」の人気車両上位10台を展示しています。
リニア・鉄道館
憧れの車両が間近で見られる鉄道ミュージアム
東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまで、全部で39両の実物車両を展示。実物車両が多数展示された空間は圧巻です。有料で楽しめる新幹線シミュレーターは実物大の運転席を再現。在来線シミュレーター「車掌」ではドアの開閉や車内アナウンスなど、車掌になりきってリアルな体験ができます。鉄道のしくみや、超電導リニアの技術を紹介するコーナーもあり、大人から子どもまで家族一緒に楽しめる鉄道ミュージアムです。
トヨタ産業技術記念館
愛知が誇る、モノづくりの楽しさに触れる
施設自体が近代化産業遺産に認定されており、「ものづくり県」とも呼ばれる愛知県の産業の歴史と技術を感じられます。大正・昭和初期の紡織工場にタイムスリップしたかのような空間が広がる繊維機械館。自動車づくりをさまざまな角度から紹介する自動車館。この2つの館を中心に、見て、触れて、音や動作を楽しみながら館内を回ることができます。蒸気機関や環状織機が動く様子を実演で見ることができるほか、ガイドツアーでは紡織機を動かし、糸を紡いだり、布を織る様子をみることも。「ものづくり」を間近で体感してみて。
宇宙博(岐阜かがみがはら航空宇宙博物館)
昔馴染の航空・宇宙機から最新機まで!
2018年3月に開館20周年を機に大規模リニューアルし展示面積が拡大。航空エリアや宇宙エリアの展示物や体験プログラムがさらに充実した内容に。航空エリアでは、旅客機や小型ジェットなどの操縦シミュレータ機をはじめ、各務原市で初飛行を行った「零戦」や、ライト兄弟が考案した人類初の有人動力飛行機「ライトフライヤ―」の実寸大模型が新たに追加。宇宙エリアでは、現在も調査を行っている小惑星探査機「はやぶさ2」の実寸大模型をはじめ、宇宙の魅力が味わえる展示や体験装置が多数あります。また、航空機の設計から製造までの疑似体験ができる教室も実施。様々な“ものづくり”に触れ合えるのが魅力です。