風が心地いい秋は登山に絶好の季節。日常から離れて自然の中で過ごすひとときは格別です。しかし近年は熊対策も気になるところ。アウトドアショップ「好日山荘 名古屋栄店」店長の安藤雅人さんに、熊対策と愛知・岐阜・三重でおすすめの低山を教えてもらいました。
東海エリアは軽く登れる低山の宝庫
愛知・岐阜・三重には軽く登れる低山がたくさんあると安藤さんは話します。そんな低山の魅力は「標高差も少ないから体への負担も少ないし、下山してからも元気。その土地の食事や温泉を楽しんだりしながら、朝に出て、夕方頃に帰れるのがいいですね」と安藤さん。
「愛知や三重では、ふと視界が開ける場所に出ると海景色が望める山がたくさんあります。海以外にもダムが見えるなど、水のある景色は、それまでの山道とはガラッと印象の異なる風景に出会えて感動します」とも。また、春日井三山や各務原アルプスなど、山が連なった場所もおすすめだとか。「自分が登ってきた場所を違う山から見られるのが魅力」と縦走のおもしろさについても教えてくれました。
気になる熊対策は?
近頃ニュースでもよく目にする熊。登山中に熊に出くわしたら……と気になる人もいるかもしれません。「僕自身、山によく登りますが、熊に出会ったことはありません。ニュースでよく見るのは、山中ではなく里におりてきた熊がほとんど。熊が活動するのは朝か夕方なので、日中は大丈夫かと思いますが、念のため音が出るものを身に付けたり、ラジオをかけながら登山すると安心です」と安藤さん。


また、春夏秋冬で出会う景色が異なるのも登山の魅力。「一度登った山でも、また違う景色に訪れると、その季節ならではの花景色や雪景色に出会えます。季節を変えて同じ山に登るのもおすすめです」と安藤さんは教えてくれました。
愛知・岐阜・三重のおすすめ低山
宮路山/愛知県豊川市
童話作家・南吉も訪れた名山!頂上から海景色も
「ごんぎつね」の作者として知られる新美南吉が27歳のときにピクニックに訪れ、道すがら「山重なり山重なり春かすみ重くかかり」「どうだんに肩さわられてゆけば春の山径」などの自由俳句を詠ったといわれる宮路山(みやじさん)。

豊川市の特別天然記念物・コアブラツツジが自生しており、秋には紅葉が絶景。山頂からは三河湾をはじめ、東三河平野や渥美半島が一望できます。

| 所在地 | 愛知県豊川市赤坂町宮路 |
| アクセス | 名鉄「名電赤坂」駅より第1駐車場まで徒歩約70分 東名高速道路「音羽蒲郡」ICより第1駐車場まで車で約10分 |
| 駐車場 | あり(第1駐車場、第2駐車場) |
春日井三山/愛知県春日井市
名古屋近郊で3つの山を縦走できる人気スポット
☑標高:437m
☑所要時間:約3時間半
弥勒山(みろくさん)、大谷山(おおたにやま)、道樹山(どうずさん)の3つの山を縦走できる春日井三山。グリーンピア春日井の登山口から入り、整備された山道で初心者や家族連れも不安なく楽しめます。

麓のグリーンピア春日井には動物ふれあい広場や花園、ボートが楽しめる池などもあるので、余力があれば合わせて楽しんで。※ボートは冬季休業の可能性あり

| 所在地 | グリーンピア春日井登山口(愛知県春日井市細野町3249-1) |
| アクセス | JR中央本線「高蔵寺」駅より名鉄バス4番のりばから植物園行で終点下車 |
| 駐車場 | あり(グリーンピア春日井) |
金華山/岐阜県岐阜市
登った先には展望台やリス村など楽しみいっぱい
岐阜市の中心部にある金華山には10の登山道が整備されています。初心者におすすめの「七曲り登山道」は、岐阜公園の南にある金華山ドライブウェイ入口が登山道。どのコースも山頂まで30分~1時間で到達。山頂にはリス村、展望レストランやカフェがあり、登った先に楽しみが待っているのも魅力です。

麓から山頂までのロープウェーもあるので、下山に利用するのも手です。

| 所在地 | 岐阜公園(岐阜県岐阜市大宮町1) |
| アクセス | JR岐阜駅バス停12番・13番乗り場または名鉄岐阜駅4番乗り場よりバスで「岐阜公園・岐阜城」下車すぐ |
| 駐車場 | あり(混雑するため公共交通機関の利用がおすすめ) |
| 注意事項 | ※岐阜城は現在リニューアル工事中のため見られません ※一部登山道は岐阜城リニューアル工事中のため岐阜城までいけません ※2026年12月1日~28日、2027年1月7日~2月16日まではぎふ金華山ロープウェーが整備運休となります |
養老山/岐阜県養老郡養老町
展望スポットからは濃尾平野を一望!養老の滝にも癒される
駐車場で登山届を提出したら登山口へ。まずはアセビ平を目指し、次に笹が原を経由して養老山山頂へ向かいます。アセビ平にはスカイテラスが整備されており展望スポット。濃尾平野が一望でき、天気が良ければ名古屋駅のビル群も見ることができます。

麓では養老の滝で登山の疲れをリフレッシュして。

| 所在地 | 養老の滝駐車場(岐阜県養老郡養老町養老公園1290-273) |
| アクセス | 東海環状自動車道「養老」ICより車で約10分 名神高速道路「大垣」ICより車で約20分 |
| 駐車場 | 養老の滝駐車場が最寄り |
各務原アルプス/岐阜県各務原市
標高350m級の山々の尾根をたどり、目的地へ
初心者から上級者まで楽しめる「うぬまの森~桐谷坂コース」は、日本ラインうぬまの森から登り、山頂の桐谷坂までは明王山見晴台、大岩見晴台、向山見晴台と3つの展望台があります。大岩見晴台から先の岩坂峠~山頂は上級者向けコース。明王山見晴台からは360度のパノラマビューが楽しめ、天気の良い日は御嶽山から中央アルプス、恵那山、南アルプスが見渡せます。

その先の大岩見晴台からは寒洞池を見下ろせます。山を縦走しながら、多彩な景色が楽しめるのが魅力です。

| 所在地 | 日本ラインうぬまの森(岐阜県各務原市鵜沼字石山6529-2) |
| アクセス | ふれあいバス鵜沼線「うぬまの森停留所」下車すぐ JR「鵜沼」駅・名鉄「新鵜沼」駅より徒歩約30分 |
| 駐車場 | 約40台 |
朝熊ヶ岳/三重県伊勢市
天空のハンモックで癒されて
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一説に唄われているように、伊勢神宮へお参りする人々は朝熊山に登り、金剛證寺に参詣するのが習わしだったそう。金剛證寺では、本堂や卒塔婆、奥之院など見どころ満載。

山頂周辺の山上広苑には、ハンモックや食事処、展望足湯などがあります。山頂の広場から続く「さんぽ道」には、季節ごとに鮮やかな花木が咲き誇ります。

| 所在地 | であいの広場(三重県伊勢市朝熊町)石山6529-2) |
| アクセス | 近鉄「朝熊」駅より徒歩約10分 北陸自動車道「伊勢」ICより車で約10分 |
| 駐車場 | 約40台 |
赤目四十八滝/名張市赤目町
マイナスイオンに包まれるパワースポット
☑所要時間:約3時間(往復)※駐車場から
「森林浴の森百選」「遊歩百選」「平成の名水百選」などに認定された赤目四十八滝は、昔から修験者が修行に訪れていたことから、パワースポットとしても有名です。約4kmの道のりには、大小さまざまな滝が23カ所に点在。滝からは水しぶきとともにマイナスイオンが放たれ、ひんやりとした空気で癒してくれます。

すべての滝を見て回るもよし、途中の気に入ったスポットでのんびりと森林浴を楽しむもよし。体力や経験に応じて複数の散策コースが用意されているので、家族連れや初級者も安心です。

| 所在地 | 三重県名張市赤目町長坂671-1 |
| 営業時間 | 夏季(3月第2金曜~11月30日)8:30~17:00 冬季(12月1日~3月第2水曜)9:00~16:30 |
| 渓谷保全料 | 大人1,000円、小中学生500円 |
| アクセス | 近鉄「赤目口」駅より三重交通バス赤目滝行きで10分 名阪国道「針」ICより車で約40分、名阪国道「上野」ICより車で約45分 |
| 駐車場 | 約250台 |
大配(オハイ)/三重県尾鷲市
エメラルドグリーンの「オハイブルー」が絶景
☑所要時間:片道2時間~2時間半
尾鷲市の漁村・九鬼町にある絶景スポットとしても有名な大配(オハイ)。リアス式海岸の間に映えるエメラルドグリーンの海は通称「オハイブルー」と呼ばれ、2時間~2時間半かけてその秘境に辿り着くことができます。

断崖絶壁から望むオハイブルーの美しさは格別!

| 所在地 | 三重県尾鷲市九鬼町 |
| アクセス | 紀勢自動車道「尾鷲北」ICより車で約20分 |
| 駐車場 | 九鬼観光駐車場(1日1,000円) ※駐車場は予約制。予約はこちらから |























