三重県桑名市に2021年4月にオープンしたばかりの「kurimaro collection(クリマロ コレクション)」は、いきものを模ったクッキーを扱うなんとも珍しい“いきものクッキー”専門店。これまでイベント出店が主でしたがコロナ禍でほとんどのイベントが中止になる中、その逆境をバネに夢でもあった実店舗を構えることに。オープンから大盛況で、すでに生産が間に合わないほどの人気ぶりです!
ナチュラルな雰囲気が漂う外観とポップな看板が目印。よく見てみると、看板のロゴにはキョロキョロといきものの目がいくつも隠されています。女性のお客さんが多いと思いきや、男性のお客さんもたくさん訪れるのだそう。
店内に入ると、ズラリと並んだクッキーがお出迎え!甘い香りとともに、思わず「わぁ!」と声を上げてしまうほどの世界観です。
↑いきものクッキーを手掛けているのは、オーナーの栗田こずえさん。
「幼いころからいきものと触れ合いながら育ち、ムツゴロウ王国で働くのが憧れでした」と言うほど、無類のいきもの好きだという栗田さん。お子さんが生まれたのをきっかけに、見ても食べても“一瞬で笑顔になってもらえる”と感じた、いきものモチーフのクッキーに着目。いきものクッキーを通して、いきものの魅力を伝えたいと思ったのだそう。
↑今まで手がけてきたいきもののクッキーは、なんと350種類!今後は常時200~300種を置けるよう準備を進めているのだとか。
どのいきものもかわいらしいだけでなく、それぞれの特徴を細かに再現しているのも人気の秘密。その中から気になるものをいくつかピックアップしてご紹介!
↑下あごの方が少しつき出しているという特徴を再現した「イルカプレーン」432円(税込)。
とってもキュートなイルカのクッキー。実は三重県にある水族館「伊勢シーパラダイス」の飼育員さんにアドバイスをもらいながら作り上げたのだとか!
商品はすべて三重県産の小麦粉で作られており、着色料は天然素材を使っています。また、アイシングには卵の代わりにヒヨコ豆の煮汁を使っているので、アレルギーのあるお子さんでも安心。一般的なアイシングの味が苦手…という人でも食べやすく、優しい甘さに仕上がっています。
↑インパクト抜群の昆虫クッキー各432円(税込)。見た目だけでなく、実は素材にも特徴が…!
こちらはワームやコオロギなど昆虫を模ったちょっと驚きのクッキー。実は、今話題のコオロギパウダーやシルクワーム、ワタリバッタパウダーを生地に混ぜ込んだ“昆虫食”。見た目のおもしろさはもちろん、食育の題材としても手に取ってほしい“一匹”です。
↑カラフルなクリームを挟み込んだ「クッキークリームサンド」500円(税込)。
この日はペンギンやゾウなど、4月限定のクリームサンドがラインナップ。実は4/25は世界ペンギンデー、4/28は世界ゾウの日など、制定されている記念日に合わせて毎月クリームサンドの顔ぶれが変わっていきます。カフェラテ550円(税込)などのドリンクと一緒にテイクアウトしてみて。
↑インテリアも栗田さんのデザイン。「いきもののすみかをつくってあげたい」との思いが、お店づくりに反映されています。
壁のいきものも型から栗田さんが作り、それぞれのチャームポイントを抜かりなく再現しているのだとか。店内が空いていれば、インテリアと一緒に購入したクッキーの撮影をしてもOK!
↑「お散歩ついでや通りがかりに、ふらっと寄ってもらえるようなお店にしたい」と、外にはワンちゃん用のリード掛けも。
↑「フトアゴヒゲトカゲ」に「レオパードゲッコー」…?初めて耳にする名前のいきものもたくさん。
たとえば小松菜をエサとしているイグアナなら、生地に小松菜パウダーを混ぜ込むなどのこだわりも!インコはオスメスで異なる鼻の色まで、アイシングで細やかに表現しています。
好きな動物を見つけたり、実際にペットとして飼っていたりするお客さんから「こんなに細かなところまで再現してくれてうれしい」との言葉をもらうそう。
「今は来てくれたお客さんにワクワク、ウキウキを味わってもらえるように商品を充実させていきたい。今後はシーズンごとに展開するものなど種類も増やしていって、ゆくゆくは2,000種類作るのが夢ですね」と栗田さん。さらに地域のハブになるよう、なばなの里や伊勢シーパラダイスなど観光施設とのコラボ商品も力を入れていきたいと言います。
栗田さんの愛情がたっぷりと詰まったいきものクッキーに癒されながら、ティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
【編集部のメモ】
見た目のかわいさだけでなく、動物それぞれの魅力を細かく伝えていく“いきものクッキー”。クリマロ コレクションは、まるで博物館のように学べる場所で、動物園のように楽しい空間。クッキー専門店ではありますが、ぜひ動物に“会いに”、“遊びに”行ってみてほしいお店です!
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