
JR豊橋駅の東側にあり、昭和レトロな雰囲気あふれる「水上ビル」。豊橋ビル・大豊(だいほう)ビル・大手ビルが連なるコンクリート長屋の愛称で、農業用水路の牟呂(むろ)用水をふさぐように建てられていることから、その名で親しまれています。昔ながらの店が並ぶなか、新しい店も続々とオ―プン。レトロな趣たっぷりの水上ビルをHIROBAくんとお散歩しました。
豊橋駅から歩いて、水上ビルへ
幅広い歩道に屋根が続き、雨の日でも傘をささずに歩けるのがうれしい水上ビル。「珈琲とカヌレ」のおしゃれな看板が目に飛び込み、店内へ。

水上ビルの建物はどれも同じ形、同じ広さのスペースなので、店ごとの個性ある空間づくりを見るのも楽しみのひとつ。

その名の通り、看板商品は珈琲とカヌレ。珈琲は、店舗を運営するベルグラッドのゼネラルマネージャー・中村雅代さんがスペシャリティコーヒーで最初に感動したという「スペシャリティコーヒー蒼」の豆を使用しています。ちなみに、蒼も水上ビルに店舗があるので気になる人はチェックしてみて。

スッと体に抜ける飲み心地。心もほっと温まります。カヌレは外はカリッと、中はしっとり!この食感のひみつは銅のカヌレ型で焼き上げているから。また、蜜蝋は自然に近い未精製のものを、卵は開放平飼いで育てる田原市・宮本養鶏場のものを、砂糖はてんさい糖を使用するなど、体にやさしい素材にもこだわっています。

| 住所 | 愛知県豊橋市駅前大通1-114-116 |
| 営業時間 | 10:00~18:00 |
| 定休日 | 月曜 ※水上ビルの朝市開催日は10:00~15:00営業 |
店を後にし、向かったのは「ネコゼ商店」。店主の中上由有希さんと夫で小説家の竹内康介さんがともに猫背であることから「猫背の店主が背すじをのばしておすすめする本や雑貨」がコンセプトの書店。なんだか親しみがわきます!

扱っているのは、小説やエッセイ、アートなどの新刊書籍やZINE。中上さんが選書した書棚と竹内さんが選書した書棚が良い感じに融合しています。

雑貨は、もともと雑貨店で働いていたという中上さんがセレクト。そして店内奥には、もともと菓子問屋だった店に残る古い貨物用エレベーター。昔は水上ビルの各店舗に設置されていたそうですが、徐々に撤去され、現存しているのはおそらくここだけだとか!

今は作品の展示や販売もできる貸しスペースとして使用。レトロな風合いに心ときめきます。
2階にはギャラリーがあり、展示スペースに。5月31日(日)までは豊橋の作家によるグループ展が開催されています。
| 住所 | 愛知県豊橋市駅前大通3-118 大豊ビルA1 |
| 営業時間 | 平日16:00〜20:30、土日祝11:00〜20:30 ※水上ビルの朝市開催日は10:00〜19:00 |
| 定休日 | 水曜、第2・4火曜 |
隠れ家のようなスパイスカレー屋でランチ
細い階段を上がった2階にあるのがサカナカレー専門店「スティングレイ」。店名は英語で「エイ」のこと。エイのほぐし身を使った具材がのっていたり、プラス300円でエイカツトッピングができるのも珍しいポイント。ライブハウスも兼ねているBAR「FreeStyle Bar?輪-RiN-」にて間借りのカレー屋として営業しています。
メニューは「あいがけカレーライス」(カレー2種類/ライス200g)、「あいがけ副菜4種」(カレー2種類/副菜4種/ライス170g)、「あいがけプラタリ」(カレー2種類/副菜10種~/ライス170g)の3種類。カレー2種類はおよそ月替わりで、たびたび訪れても違う味に出会えそうです。

以前はハンバーグ屋で働いていたという店主の松橋剛志さんが、飲食店で魚の頭や骨などが料理に使われず廃棄されることが気にかかっていたところ、シンガポール名物のフィッシュヘッドカレーに出会ったことが“サカナカレー専門店”のきっかけに。いろいろ試したなかで、同店では青魚のアラを煮込んでいるそうです。
風味豊かで奥深く、ピリッとスパイスが香るスティングレイのカレー。また食べたくなる味わいです。
| 住所 | 愛知県豊橋市駅前大通3-118 村上ビル2階「FreeStyle Bar?輪-RiN-」内 |
| 営業時間 | 水~金曜11:00~LO14:30 、土日11:00~LO14:00 木曜のみ18:00~LO21:00 ※営業カレンダーはインスタグラム(@sakana_curry_stingray)で確認を |
梅雨時の風物詩「雨の日商店街」
2015年に始まり、水上ビルの梅雨時期の風物詩となっているイベントが「雨の日商店街」。水上ビル1階や歩道にずらりと出店が並びます。旗振り役となるのが、水上ビルに建築事務所を構える大豊協同組合理事長の黒野有一郎さんです。
もともとは空き店舗対策として、シャッターを閉めたままの空き店舗でポップアップショップを展開することから始まりましたが、現在はイベントを機に水上ビルに実店舗を構える店主が増えたりと、空き店舗はほぼない状態に。

雨の日商店街は土日2週でテーマを設けて開催され、2026年は6月6日(土)・7日(日)が「まちなかアンティークマーケット&ブックストリート」として日本の古道具や海外のアンティーク、フードやスイーツが並び、本が集まるブックマーケットも。

6月20日(土)・21日(日)は花と雑貨と音楽のマルシェ「夏至祭」として、北欧の夏至祭にちなんで手づくりの花飾りがアーケードを飾り、白コーデや花冠、花飾りを身につけた来場者たちで彩られます。

夏至祭の土曜は日没後まで開催され、夜のおまつりの雰囲気が楽しめるのも魅力!

雨の日商店街インスタグラム(@amenohishoutengai)
まちなかアンティークマーケット&ブックストリートインスタグラム(@toyohashi_machinaka_antique)
毎月第1月曜は「水上ビルの朝市」
月曜の10:00~14:00(季節により時間が変わります)という、マルシェとしては珍しい曜日・時間にも関わらず、毎月2000人を超える来場者で賑わうのが「水上ビルの朝市」。こちらは、水上ビルのジンジャーシロップ製造所「TEMTASOBI GINGER」の代表・中川清史さんが旗振り役となっています。

100店舗ほどの出店者のうち約半分は、商店主たちが自ら軒を貸す仲間を招いているとか。商店街と出店者が一体となって朝市を盛り上げます。

水上ビルの朝市インスタグラム(@suijou.market)
レトロな魅力にあふれた豊橋・水上ビル。イベントや朝市などと合わせて訪れてみて。






















