名古屋市中区・RAYARD Hisaya-odori Parkの最北に店を構える天狼院書店「名古屋天狼院」。「本とその先の体験を提供する」をコンセプトに、さまざまなイベントを実施したり、本の売り方がとてもユニークだったりします。今回は店長の松下広美さんに、この冬読みたいおすすめの3冊を教えていただきました。
冬に読みたいおすすめの3冊
『READING NOTE』(海の出版社)
松下さんのイチオシが、天狼院書店の出版部門より発売されている『READING NOTE』。ノートには、読書を習慣づけるための工夫がいっぱい。読書のスケジュールを立てたり、読んだ本の感想を書いたり、書いたものを仲間と共有したり。読書へのモチベーションを上げながら、思考力を自然に鍛えられます。
また、まとめることで世界にひとつだけの「自分の読書本」となり、後から見返すのもおもしろい1冊に。多くの読書法の講座を開催してきた天狼院書店の集大成とも呼べる本。読めば読書が楽しくてやめられなくなるはずです!
『時間術』(玄光社) 著:三浦崇典
天狼院書店のオーナー・三浦崇典さんが「なにかと時間が足りない」現代人に向けて、効率的な時間の使い方をまとめた1冊。働き方改革により労働時間は減少傾向にあるものの、仕事量をこなすのに生産性が重視されます。では、どうしたら作業を効率的にこなし、自分の時間を作れるのか。
書店の経営だけでなく、ライターや編集、ビジネスセミナー講師、マーケターなどマルチに活躍する三浦さんが、どのように時間を捻出しているのか、その秘訣がこの本に詰まっています。
年末年始に次の1年の計画を立てる人も多いのでは。その前にぜひこの本を読んで、時間術のコツを身につけてみては。
『チャレンジ ミッケ!10 まほうとふしぎのくに』(小学館) 作:ウォルター・ウィック 訳:糸井重里
シリーズ累計販売数が国内で980万部を記録しているかくれんぼ絵本。リアルなジオラマの中に隠れているおもちゃやぬいぐるみなどを探します。
小さい子どもから大人まで世代を問わず楽しめるのが魅力。立体のようで平面だったり、その逆もあったり。見つける要素以外にもさまざまな発見があり、何度見ても楽しめます。
年末年始など、大勢が集まった際に重宝する1冊。みんなでワイワイと盛り上がる時間となりそうです。
イベントも選書も個性あふれる書店
店内に足を踏み入れると、イベントスペース、書籍販売スペース、カフェスペースにわかれています。
イベントは、ほぼ毎日開催。文章の書き方を学べるライティングゼミやカメラ講座、生成AI(ChatGPT)の活用方法を学べる講座など内容は幅広く、お客さんからニーズのあったものを柔軟に取り入れているのだそう。
毎週開催している読書会では、テーマに沿った本を持ち寄り、本好きトークが和気あいあいと繰り広げられます。紹介された本の一部は、推薦者のコメントとともに店頭にも並べられます。
イベントスペースで目を引くのが「読継本」のコーナー。お客さんがおすすめの本を出品し、タイトルや表紙を隠して展示。お客さんの手書きコメントで気になった本を購入するという仕組みです。(Lサイズ:一律1,000円、Sサイズ:一律500円)。本には折り目や付箋が付けられていたり、メモが書かれていたりと、持ち主だった人の痕跡が残されているのも味わいです。
中央の書籍販売スペースにも同店の個性が表れています。そのひとつが「秘本」。月間100冊以上の本を読むというオーナーの三浦さんが小説やエッセイ、漫画などジャンル問わず、本当におもしろいと思った本を、タイトルや表紙を伏せて販売。確認できるのは三浦さんの告知文だけですが、告知文を読むだけでも気になるものだらけ。
新しい秘本は、年間に1冊出るときもあれば、数年に1冊しか出ないときも。本との一期一会が楽しめそうです。
店内に入って右手はカフェスペース。「元彼が好きだったバターチキンカレー」などのユニークなメニューや、ドリンクメニューが注文できます。こたつ付きの小上がりスペースもあるので、ゆっくりとくつろげそうですね。
住所 | 愛知県名古屋市中区丸の内3-5-14先 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし※近隣にコインパーキングあり |
アクセス | 地下鉄「久屋大通駅」1A出口より徒歩7分 |
TEL | 052-211-9791 |