2022年6月に三重県いなべ市にオープンしたレストラン「Noki」。大きな窓の外には緑があふれ、まるで自然の中に佇むような空間で味わえるのは、厳選した地元食材を使って趣向を凝らした料理の数々。また、環境への取り組みにも意欲的とのこと。さっそく現地を訪れてみました。
造園会社「GARDEN ART(ガーデン アート)」の庭の中に建つレストラン。木々に囲まれた敷地内は、静かでゆったりとした時間が流れています。
新鮮な地元食材を使った創作料理
オープンに向けてメニュー開発を担当したのは料理家の中辻健太さん。イタリアの2つ星レストランで修業した経歴をもち、現在は名古屋と東京で料理教室を開いています。
使用する食材は地元・いなべ市近隣のものを中心に厳選。野菜は地元農家から毎朝採れたてを仕入れ、とくに生野菜のサラダではその鮮度が存分に感じられます。
「焼きロールキャベツ」をはじめ、中辻さんがこだわったのは「ここでしか食べられない料理」。地元食材を生かし、独自のセンスで生み出されたメニューが揃います。
みずみずしいキャベツに包まれるハンバーグは、三重県のブランド豚・さくらポークを使用。じっくりオーブンで焼かれたロールキャベツは香ばしさがあり、しっかり詰まった肉の旨味が満足感を与えます。
あまり聞きなじみのない「サガナキトースト」は、パンにチーズと蜂蜜をのせこんがり焼くギリシャの伝統料理。チーズの塩味が蜂蜜と溶け合い、トロッとした食感がたまらない一皿です。
「緑香園のお茶パフェ」は、いなべ市の茶葉農家・緑香園のかぶせ茶をつかった地産地消スイーツ。オーナーのおすすめは上に乗ったトッピングもすべて混ぜる食べ方。さまざまな食感とともにお茶の深い味わいが広がる、五感で楽しむメニューです。
木々が入り組む庭をイメージした「森のミルフィーユ」は、2種のクリームとサクサクのパイがたまらない、見た目もかわいい一品。そのほかにもプリンやティラミスなど魅力的なスイーツが楽しめます。
自然を心地よく感じるシックな店内
Nokiのコンセプトは「人と自然がつながれる場所」。グレーに統一された店内奥には、開放的な大窓が。店内にいながら、庭の中にいるかのように感じられます。
窓から切り取られた景色がきれいに見えるよう、あえて店内の色彩を抑えているとのこと。木製の机や椅子により、自然と調和した空間が完成しています。
「自然とつながれる場所」としての取り組み
サステナブルな取り組みにも積極的。キッズプレートの器は子どもが口に入れても安心な竹繊維でつくられたものを採用。テイクアウト用の器は紙製にして環境負荷を抑えているほか、スタッフが身につけているエプロンはコーヒーのかすで染められているのだとか!
地元と自然を大切にしているレストランNoki。自然に囲まれながら、地元の魅力があふれる料理を味わい、心温まるひと時を過ごしてみては。
(文:柳瀬菜月)
住所 | 三重県いなべ市大安町石榑東2443-5 |
営業時間 | 10:00~17:00(LO16:30) |
定休日 | 水曜、第1・3木曜 |
駐車場 | あり |
アクセス | 東海環状自動車道「大安IC」より車で8分 |
TEL | 0594-37-6812 |