インタビュー・モノ

今、新たな鼓動をもって展開している「東海のものづくり」にスポットを当てて、作り手の想いやこだわりに迫ります。ものづくりの宝庫ともいえる、東海エリア。有名どころから知られざる逸品まで、掘り起こします。

前編はこちら
 
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200個のアイスクリームで試し、たどり着いた理想のスプーン
 
「WARM TECH SPOON」の製造工程は、緻密な作業の連続です。まず素材となるCFRPは、水を高速・高圧で噴射し切断するウォータージェットによって、ミリ単位の設計どおりにスプーンの形にくり抜かれます。高強度のCFRPを貫く水の勢いは、ものすごい迫力!くり抜かれたスプーンは切断部分に凹凸があることから、手作業で研磨がほどこされていきます。丁寧に磨いていくこのひと手間により、なめらかな表面がつくり出されるのです。
 

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「WARM TECH SPOON」のベースづくりは、精密機械を巧みに操る職人の腕が重要。

 
 
最も苦労したのが、素材となるCFRP選び。一口にCFRPと言ってもその種類は多岐にわたります。配合の異なる30種類以上のCFRPからスプーンを試作し、熱の伝わり方を測定。地道な研究を続けていった末に、ついに最も熱伝統率の高いCFRPにたどり着きました。「試験のために試作したスプーンでアイスクリーム食べ続けた結果、最終的に4人で200個も食べていました!」と話す多賀さん。アイスクリーム好きとしてはうらやましくも思えますが、そこには機能性を追及する並々ならぬ努力があったようです。
 
機能性を追及するため、CFRP100%にこだわり続ける
 
使用している素材はCFRP100%というこだわり。「素材の一部を金属に変更すれば価格は安くできます。しかし、それにより熱伝導率が下がってしまっては意味がありません。品質に対して妥協することなく、これからも自信をもって提供できる製品をつくっていきます」と力強く語る多賀さん。
 

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髪の毛よりも細い繊維をつなぎ合わせたCFRP素材を重ねて加熱することで板状になります。

 
 

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さすがはものづくりのスペシャリスト。作業現場での眼差しは真剣そのものです!

 

この小さなスプーンで、多くの人にやすらぎの時間をつくりたい

 
今回の取材でものづくりへの熱い思いを語ってくれた4人のみなさんですが、印象的だったのは会話の中で自分たちのことを「おじさん」と称していたこと。先端技術を扱う職人の世界でありながら、会話をしていくうちに、ほっと安らぐ気持ちにさせてくれるような、温かい人柄が感じられました。これからの目標についてお聞きすると、多賀さん、町野さん、田中さん、原さん4人ともに共通する思いがありました。それは「スプーンを通してお客さまの喜びをつくっていきたい」ということ。アイスクリームを食べるという日常のワンシーンを、少しでも特別な時間にしたい。その思いを実現するため、今日も一本一本の「WARM TECH SPOON」を丁寧につくり上げています。清らかに流れる中津川のほとりで、今日も丁寧につくられる「WARM TECH SPOON」 。アイスクリームへの愛情と、品質を追求する職人の心が生んだ小さなスプーンは、これからもたくさんの人に幸せな時間を届けていくのではないでしょうか。
 

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「WARM TECH SPOON」を手に笑顔の4人。丁寧につくり上げた製品への愛情が伝わってきます。

 
 

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中津川のせせらぎ聞こえる清らかな環境が、「WARM TECH SPOON」を育んでいます。

 
 
前編はこちら
 
●「WARM TECH SPOON」は、ネットショッピングサイト「amazon」「楽天市場」で販売中。そのほか、JR岐阜駅に隣接する複合商業施設アクティブG2階の「THE GIFTS SHOP」、東京都の二子玉川ライズ・ショッピングセンターテラスマーケットの「二子玉川 蔦屋家電」でも販売されています。
 
 

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