インタビュー・モノ

今、新たな鼓動をもって展開している「東海のものづくり」にスポットを当てて、作り手の想いやこだわりに迫ります。ものづくりの宝庫ともいえる、東海エリア。有名どころから知られざる逸品まで、掘り起こします。


 
温かいお風呂にゆっくりと浸かるバスタイムは心も体もリラックスできる至福のひととき。しかし中には水道水に含まれる残留塩素によって肌がピリピリしてしまい、ストレスを感じてしまう人も。残留塩素とは浄水場でつくられた水を消毒するために加えた塩素が、水道水中に残ったもの。この残留塩素をできるだけ除去して肌を守りながら、さまざまな色や香りが楽しめる入浴料として2012年に誕生したのが「おぷろ」です。
 

↑ 女の子がモチーフとなったかわいらしいデザインは太田さんたちが決めたのだそう。
 

岐阜県の浄水器メーカーが手がけた入浴料

 
手がけるのは、岐阜県山県市にある浄水器メーカー「水生活製作所」。浄水器のほか給水栓や節水器など水回りに関する製品の開発・製造、販売を行い、国内だけでなく海外にも商品を届けています。創業から64年にわたり培ってきた技術やノウハウを生かしてつくられたという「おぷろ」。浄水器メーカーがなぜ入浴料をつくることになったのか。開発を担当した太田美穂さんに話を伺いました。
 

↑ 開発の経緯について語ってくれた太田さん。
 

↑ 「水生活製作所」ではシャワーヘッドやガーデニング用の蛇口なども製造しています。
 

お客さんの声をきっかけに開発がスタート

 
開発のきっかけは、『塩素が入っていないお風呂に入りたい』というお客様の声でした。当初は元々製造している浄水器の浴槽版を作ろうとしたんですがうまくいかず…。3年という年月をかけて最終的に入浴料という形にたどり着きました」。残留塩素は肌や髪を構成しているタンパク質を酸化させ、保水力や保湿機能を下げてしまうことがあると言われています。敏感肌の人が浴槽に入った時にピリピリと感じるのは、残留塩素による影響なのだそう。
 

↑ 「おぷろ」はお湯に溶かすだけでお風呂1回分(約200リットル)に含まれる残留塩素をできるだけ除去できます。
 

リラックスしてバスタイムを過ごしてほしい

 
「水に関わる製品を提供するメーカーとして、お客様の水回りの悩みにきちんと応えたいという想いで開発に取り組みました。お風呂は毎日入るものですし、1日の終わりに体を温めながらリラックスした時間を過ごしてほしくて。『おぷろ』には塩素を除去し、お湯ざわりをまるくする効果があります。敏感肌で悩んでいる人や肌が弱い小さなお子さまがいる人にぜひ一度使ってみてほしいですね」と太田さんは語ります。
 

↑ 印象的な「おぷろ」という名前。「ぷ」にしたのは、お湯ざわりをまるくしたいという想いが込められているからなのだとか。
 
太田さんがお客さんの声に寄り添って開発した、肌にやさしい入浴料「おぷろ」。後編では、入浴料という形にたどり着くまでの道のりや私たちの生活に欠かせない水に関する製品を扱う太田さんの想いに迫ります。お楽しみに!
 
(写真:西澤智子 文:松本翔子)
 
 

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