岐阜県・東美濃が舞台!歴史に思いを馳せて【山城ハイキング】vol.1

岐阜県では、ふるさとの誇りとなる地域資源を掘り起こし、「岐阜の宝もの認定プロジェクト」を進めていますが、2017年度に“ひがしみのの山城”として新たに加わったのが「苗木城跡」「岩村城跡と岩村城下町」「美濃金山城跡」。2018年3月31日までは、3つの山城を巡るスタンプラリーも開催中。今回は、HIROBAくんと一緒に、歴史的背景や豊かな自然など、山城の魅力を求めて中津川市の「苗木城跡」と恵那市の「岩村城跡と岩村城下町」に行ってきました!
 

もくじ

竜の赤壁伝説が残る「苗木城跡」へ

 

まずは、苗木城跡を目指します! 苗木城は白壁が主流だった戦国時代に「赤壁城」と呼ばれ、竜が熱い息を吹きかけたことで赤壁になったという伝説があります。しかし実際には、経済的に余裕がなく、白漆喰を塗る経費が捻出できなかったと言われているそうです。
HIROBAくん:「苗木城は全国でもめずらしい、天然の巨岩を石垣に利用した山城らしいよ!」
 

苗木城は、中津川市を東西に貫流する木曽川の右岸にそびえる432mの城山に築城。岩山の上で広く使える土地が少なかったため、岩の上や岩を囲みながら建物が作られていたようです。戦国時代に、織田家と武田家の戦の拠点になるなど、重要な城の一つとして数えられていました。現在、城は残っておらず、石垣や大矢倉などは、当時の姿で見ることができます。
入り口から一本道を奥へ進むと見えてきたのは「大矢倉」! 攻めてきた相手を食い止めるために作られた、最初の砦のようなものです。
 

大矢倉を過ぎると、苗木城跡の看板が。ここからが城内となるようです。
HIROBAくん:「天守に行くまでに、何があるんだろう~?」
 

石段を上がって進んで行くと的場跡と武器蔵跡を発見! 的場跡では、当時の弓や鉄砲の玉が届く距離がリアルに感じられ、思わず鉄砲を構える仕草をしちゃいました。
 

武器蔵には、鉄砲や弓などの武器類が納められていたそうで、礎石や縁石が当時のまま残されています。
 

城内を散策しながら歩くこと30分。天守がお出迎えしてくれました。天守に来るまで、様々なタイプの石垣があって、その違いを見つけるのもオススメです。
 

HIROBAくん:「天守から見える景色は絶景だねー! 目の前の大きな山は恵那山で、苗木城跡のふもとを流れるのは木曽川。中津川の街も見渡せるね」
苗木城跡の、入口近くにあった苗木遠山史料館へ行って、スタンプをもらってこようか!
 

HIROBAくん:「スタンプラリー、まずは1個目だね♪ この調子であと2ヶ所回ろう!」
 

日本三大山城のひとつ、「岩村城跡」へ

 

岩村城は、戦国時代に織田信長の叔母おつやの夫・遠山景任が城主を務めていました。しかし、おつやが子どもを授かる前に、遠山景任が病気で亡くなってしまったため、信長の五男御坊丸を養子に迎えることに。御坊丸が幼かったため、おつやが実質的な城主として領地を治めていました。戦では、自ら采配を振るい、城を守ってきたそうです。
 

岩村城跡は、本丸の6段の石堤が有名。春は桜がキレイだったり、四季折々の自然を楽しめます。
 

下城して、スタンプをもらいに岩村歴史資料館へ。資料館には、「享保岩村城絵図」「明和岩村城絵図」「佐藤一斎自讃画像」などの県指定重要文化財が展示されているなど、岩村の歴史を深く知ることができます。さらに江戸時代の佇まいが残る城下町を歩くと、当時にタイムスリップしたような気持ちに。
HIROBAくん:「どちらの城跡も、説明の看板が所々にあって、歴史がわかりやすく紹介されていたね!」
vol.2では、“ひがしみのの山城”の残り1つ「美濃兼山城跡」の記事をアップ予定です。
 
(文:谷口蒼介)
 
 

 

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