いきものおもしろ雑学vol.3 ベルーガの体にはメロンがついている!?

写真提供:名古屋港水族館
 
ずんぐりした真っ白な体、愛嬌たっぷりの顔で多くの人に愛されているイルカ・クジラの仲間、ベルーガ。魅力のひとつといえば、ぷっくりと膨らんでいる頭です。実はベルーガの頭は、果物のメロンに形が似ていることから「メロン」と呼ばれています。なんともおいしそうな頭!
 
このメロン、実はベルーガが仲間とのコミュニケーションを取ったり、エサを見つけるときに使ったりする音波をコントロールするための器官。鼻腔の奥を振動させて発する音波を、メロンがレンズのような働きをして絞り込み、目標に収束させたりするのです。さらにベルーガのメロンは丸くぷるぷると柔らかく、形を変えることができるため、他のイルカよりも細かく音波を調整できるといわれているんです!何種類もの音を出すことができるベルーガは、“海のカナリア”とも呼ばれています。
 

↑名古屋港水族館のミライ。頭の柔らかいメロンをガラスに“ぷにっ”とくっつける姿がキュート!
写真提供:名古屋港水族館
 
名古屋港水族館では、現在6頭のベルーガが飼育されています(2020年6月21日)。ベルーガたちは器用にメロンを動かすことができます。トレーニング※では、ぷるぷるとメロンを揺らしたり、メロンと口の間にボールを乗せたりして、来館者にメロンの動きを紹介しています!メロンの秘密を知り、ますます興味深いベルーガ。そんな魅力たっぷりのベルーガに会いに水族館へ出かけてみませんか?
 
※ベルーガの公開トレーニングは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在休止しています(2020年6月21日)。
 

↑メロンと口で上手にバランスを取り、ボールを持ち上げています。
写真提供:名古屋港水族館
 
その他の特徴:口から輪っか状の泡を出すバブルリングや、頭の上にある鼻から輪っか状の泡を出すエンジェルリングは、ベルーガの特技。自分で作ったリングで遊んでいる様子が見られることも。
 

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