「ものづくり」の背景にあるストーリーを紹介。作り手の想いやこだわりに迫ります。 アウトドアインタビュー岡崎市愛知

 
キャンプ人気が高まる今、ひとりでキャンプをするソロキャンプや、自宅でアウトドア気分を楽しむおうちキャンプ、ベランダキャンプに挑戦する人も増えたのではないでしょうか?
 
そんなときに活躍するのが、直径わずか11cmのコンパクトコンロ「can+ro(キャンロ)」。小さいながらも、機能は本格派!アウトドア気分を手軽に楽しめるキャンロの魅力や誕生秘話を伺いに、キャンロを手がける岡崎市の会社を訪ねました。

 
 

きっかけは、ものづくりへの挑戦心と遊び心

 
1966年から板金加工のプロフェッショナルとして成長し続ける愛知県岡崎市の板金加工会社「アイザワ」。主には電子機器、音響機器などを生産しており、自社で設計・製造加工・塗装・アッセンブルまですべて一貫生産を行っている全国的にも珍しい会社です。
 


↑笑顔が素敵でフレンドリーなアイザワの代表取締役・相澤和志さん。
 
ものづくり会社アイザワが、50年以上にわたって培ってきた金属加工技術や企画・デザイン力を生かし、自社商品を開発したいとの思いで立ち上げたのがオリジナルプライベートブランド「+MANIA(プラスマニア)」です。
 
『住まいのルールをアイディアと技術で超えていく』をコンセプトに、社長の相澤さん自ら“本気の遊び”を目指し、これまでの技術と経験を自社製品として形にするべく動き出しました。
 


↑アマゾンやアップルのように、聞き馴染みのある言葉にして親しみを持ってもらいたいことから、「タスマニア」とも読める「+MANIA」にしたのだそう…!
 
「私自身が設計図面を描くことからはじまり、社員の優れた技術による一貫生産で、“思いついたらすぐ形にできる”ことが弊社の強み。ものづくりのまちである愛知県の企業は、諦めない気持ちや挑戦心が優れている。そんな業界で生き残っていくためにも、まずはやってみることが大切だと思っています」と相澤さんが思いを語ってくれました。
 
 

アイデアは晩酌で生まれ、お風呂場で形に

 

 
プラスマニアの第1弾製品として生まれたのがコンパクトコンロ「キャンロ」。直径11cm、開閉式の羽を内側に収納するとわずか6cmという手軽さが魅力です。
 
自宅で使う際の燃料は、100円ショップなどでも手に入るキャンドルのみ!流行りのキャンプはもちろん、自宅でアウトドア気分を楽しめるアイテムとして注目を浴びています。
 

↑相澤さん自身は、キャンプにでかけるより自宅のベランダでアウトドア気分を楽しむことが多いそう。
 
誕生のきっかけは、相澤さんが夕飯後に自宅のベランダで晩酌をしていた時のこと。お酒のつまみに楽しんでいた焼き鳥の缶詰をふと見ると、脂が冷えて固まっていたそう。
 
「温め直すのにわざわざキッチンに行くのも面倒…。近くに置いていたガラスホルダー入りのキャンドルを使ったら上手く温まったのですが、ガラスホルダーに安定性がなかったため缶詰が滑って中身がこぼれ、大惨事に。それならばホルダーをコンロがわりにするのではなく、コンロ自体を作ってしまえばいい!と思い立ちました」。
 

↑キャンロ初期モデルは、ひねって上下に動かし、立ち上げたり折りたたんだりするタイプでした。
 
なんと翌日には図面を描いてさっそく形に!「ところが当初のモデルは使用するときに形を組み立てるのが難しく、もっとみんなが使いやすい形状はないか?と模索して、難航しました」と相澤さん。悩み続けたある日、自宅のお風呂場でパッとアイデアが下りてきたそう!
 

↑「50年にわたりさまざまなことに挑戦してきた経験や技術の蓄積があってこそ、浮かんできたアイデアなのだと思います」と相澤さん。
 
キャンロの仕様で1番の自慢は、収納式のハネ部分。接続部品を使わずシンプルなはめ込み仕様にすることで、収納時のスムーズな動作と簡単に外れない仕組みを実現しています。
 
 

大人から子どもまで“本気”で楽しめる機能性

 

↑カップや手と比べてもこのコンパクトさ。人気のキャンプグッズ、シェラカップやメスティンとの相性も◎。
 

火種はキャンドルといっても、火力は一人前。カップ一杯ほどなら沸騰するほど!直径は一般的な五徳と同サイズなので、フライパンやお鍋の料理も温め直すことができます。
 

 

↑焼き板「yaki+ita(ヤキイタ)」は直径7.5cmのミニサイズ。チーズやちょっとしたおつまみを温めるのにぴったりです。
 
キャンロ専用の鍋「yaki+nabe(ヤキナベ)」や焼き網「yaki+ami(ヤキアミ)」なども生産、販売しています。キャンロ本体にヤキナベやヤキアミがセットになった「スターターキット」は、購入後すぐに使えるようキャンドル付きで人気なんだそう。すべてさびにくいステンレス製で、お手入れもラクラク。
 

↑すべてに共通したコロンとした丸いフォルムも「かわいさ第一」という相澤さんの遊び心から。
 

画像提供:株式会社アイザワ
↑ヤキナベにはウズラの卵がピッタリ。こんな小さな卵焼きも出来ちゃいます。サイコロステーキなど脂が出るものを焼いてもOK!
 
「奥様がアウトドア好きなご主人の誕生日にプレゼントしたり、お子さんの食育にも役立っているとお声をいただきます。小学3年生の私の息子も、キャンロのキットでリアルおままごとのように自分でミニ料理を楽しんでいるうちに、苦手だった卵料理が食べられるようになりました」。
 
大人の“本気の遊び道具”としてだけでなく、子どもの成長の手助けにもなるキャンロ。後編ではアイザワの工場に潜入し、キャンロができあがる過程やプラスマニアの新製品を紹介します!
 
 
(写真:岩瀬有奈 文:佐藤奈央)

 
 
後編はこちら→キャンプはもちろん、自宅で気軽にアウトドア気分!コンパクトコンロ【can+ro】後編
 
 

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