東海エリアの書店をリレー形式で巡り、書店員さんが愛読する本を綴ります。 愛知豊橋市


 
2012年から約7年間、類まれなる選書センスで多数のファンを生んだ、豊橋市のブックカフェ「MÉRCY’S books & postcards」。2019年に惜しまれつつ閉店した、その一部機能を受け継ぐ形で、現在は本店のカフェMÉRCYSに書籍コーナーが配置されています。
 
現代作家の小説・絵本や写真集、インテリアや建築、ライフスタイルなどの選書が並ぶなか、一般書店では手に入りにくいものも。連載9回目の今回は、「書籍を取り扱う喜びは、何ものにも代え難いもの」と語る代表の中田雅之さんに、本をセレクトしていただきました。
 

『媚びない人生』
著:ジョン・キム (ダイヤモンド社)

 
自分の人生を強く生きたい、それは誰しもが理想とする人生の在り方ではないでしょうか。『若い時代の漠然とした不安というのは、ネガティブな証拠なのではなく、ポジティブな証拠なのである』。『結果に対する全責任を負う決意に基づいた選択は、常に正しい』。2012年発行の『媚びない人生』は、どの時期のどの瞬間に読んでも、平易な文章で心にぐさりと刺さります。何物でもない若者の心に寄り添う文章だと思います。

 

『職人の手』 
著:山﨑真由子(アノニマ・スタジオ)

 

毎日、これでもかというほどの膨大な量の情報を浴びて右往左往する僕らに、日々粛々と手仕事をする職人の手は、なにを語りかけるでしょう。『特別なことはなにもない。ただ、毎日続けているだけ』。年月を経て1人ひとり異なる職人の手は、その人の生き方そのもの。言葉を発しなくても、手からその人の生き方がにじみ出ます。そういう生き方を、本当は誰もがしたいのでは?

 

『増田のブログ』
著:増田宗昭(CCCメディアハウス)

 
違和感とは、自分の理解の領域を超えたモノやコトに対して覚える感覚のこと。裏を返せば、新しいことには人は常に違和感を覚える、ということです。逆に、違和感を覚えないような生活や仕事は、進歩がない、ということかもしれない…。TSUTAYAを運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループの社員に向けたブログをまとめた『増田のブログ』ですが、誰が読んでも説得力のある文章です。ちなみに“プレミアエイジ”がターゲットとなる代官山蔦屋書店がオープンしたとき、実は私もその場にいました。あの瞬間に居合わせることができた幸せは、言葉にできません。

 

『まっくろ鳥とんだ』
絵・ウエダキヨアキ 文・ささきあい(Createspace Independent Pub)

 
カナダ・バンクーバー在住の著者佐々木愛さんは、じつは私の友人でもあります。渾身の絵本『まっくろ鳥とんだ』は日本語バージョンと英語バージョンがあり、優しい文章と情感に満ちた絵画がマッチした素晴らしい一冊。まっくろ鳥と月のシンプルなやりとりは、読むだけで不思議と心が落ち着きます。鳥と月、どちらに感情移入するかは、読んだときの心の状態で決まるかもしれません。子どもだけでなく、大人にも是非読んでいただきたい絵本です。
 

『IMPERFECT HOME』
著:MARK&SALLY BAILEY(Ryland Peters & Small; Illustrated版)

 
新居に引っ越すとき、つい「完璧な家にしたい」と意気込んでしまいませんか。『IMPERFECT HOME』は、“INPERFECT”つまり、“不完全”な家であることの美しさを感じることができる本です。どのページも開いても、インテリアの参考になること間違いなし。予定調和なインテリア本ではありませんが、ハッとさせられる組み合わせにうっとりするはずです。
 

  
定番からオリジナルまで、20種類以上のサンドウィッチが揃う豊橋市の人気カフェ。本店には書籍コーナーだけでなく、キャンドルやフラワーベースなどのセレクト雑貨が並ぶコーナーが。コロナ禍でもお店の味を楽しみたい人にぴったりのテイクアウトメニューも充実。中でも、サンドウィッチに+400円でスープ、サラダ、フルーツ、スイーツがついた「ランチボックス」がおすすめ。季節ごとの最新メニューについてはMÉRCY’SのInstagram(@mercys_cafe)もしくはホームページのブログをチェック!

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