現在、名付けられているものだけでも約100万種にのぼる昆虫。多種多様な体の仕組みや能力、生態を知ることができる大規模展覧会が名古屋市中区の名古屋市科学館で開催。世界中で収集された約5万点の昆虫標本や、CG・体感型展示により、昆虫の魅力をさまざまな角度から知ることができそうです。
さらに、電子顕微鏡やCTスキャンなど機器を導入した昆虫研究の最前線についても知ることができるほか、昆虫採集のノウハウや昆虫標本の作り方についてもわかりやすく解説されています。
“昆活マイスター(オフィシャルサポーター)”にはカマキリ先生こと俳優の香川照之さんが就任!香川さんの音声ガイドも楽しみですね。
もくじ
小さな昆虫が巨大模型となって出現!
↑さまざまな昆虫の巨大模型が次々に現れます ※東京展の様子
館内には全長約2mとなった昆虫たちが次々と出現!大きいものでは体長60cm、小さなものだと0.2mmにも満たない昆虫が私たちより大きくなって展示されるので、体のつくりや模様など細部まで観察できます。
膨大な昆虫標本の中には珍しいものも
↑身近なもの、珍しいもの、奇抜なもの、美しいもの…と、さまざまな昆虫標本がずらりと並びます ※東京展の様子
約5万点の昆虫標本が並ぶ「標本回廊」は圧巻の一言!どんなに昆虫に詳しい人でも、はじめて見る標本がきっとあるはずです。1億年前の恐竜の時代に琥珀の中に閉じ込められた絶滅種のアリエノプテラ目も、とっても貴重な標本のひとつ。また、閲覧注意の通称「Gの部屋」は苦手な人のために迂回ルートも設置されています。
ほかにも、イグノーベル賞を受賞した雄雌が逆転する昆虫「トリカヘチャタテ」や昆虫の特殊能力が体感できる「インセクトワンダーランド」、虫獲り網以外の昆虫採集テクニックの紹介もあって、子どもも大人も楽しめそう。昆虫を通して、身の回りの自然に興味を持つきっかけになりそうです!