「しょく」=食、職、触。触れることの魅力を伝える、編集メンバーの体験記事。 体験南知多町愛知


 

今回は海鮮グルメや海水浴など、愛知県の観光地として人気の南知多にあるガラス工房「グラスバレー」へ。迫力あるエアバーナーを使った本格的なバーナーワークを教わりながら、全国で体験できるのは珍しいという模様の「とんぼ玉」に挑戦!光を通して美しく輝き、思わず見惚れてしまうオリジナルとんぼ玉の制作体験の魅力をご紹介します。
 
 

さまざまな表情をもつガラスの魅力

 

 
南知多町の海岸からすぐの場所に建つガラス工房「グラスバレー」。インダストリアルな外観が素敵な工房では、東海エリアを中心とした一般住宅や公共施設などに向けて、ステンドグラスをはじめとしたガラス製品を受注制作しています。
 

 
工房内にはショップも併設。オーナーの加川良宏さんが手掛けたランプシェードやアクセサリーなど、繊細で美しい品々が並んでいます。
 

 
「ガラスは、色彩の美しさももちろん、加工の仕方によってさまざまな表情を見せるというおもしろさがあります」と話すのは、体験や教室で教えている奥さまの恵子さん。
 
「お孫さんといらっしゃった88歳のおばあさまが、『私でもこんなに素敵なものが作れるんだ』と感動して泣いていらっしゃったんです。ガラス体験を通して忘れられない思い出作りができるんだと実感しました」なんてエピソードも。
 

 

子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるのもガラス体験の魅力。早速、エアバーナーを使って本格的なバーナーワークができる「とんぼ玉」を体験します。
 
 

全国でも珍しいレース柄のとんぼ玉

 

 
まずは制作する模様選び。一般的な「マーブル」、一定間隔で模様を付けるためちょっと難易度の高い「スパイラル」、体験で作れるのは全国的にも珍しいという「レース&ドット」の3種類から、レース&ドット柄に決定!
 

↑このガラス棒を溶かしていくと、丸いとんぼ玉に!
 

↑完成時の色見本。形によって光の通り方が変わると色も少し変化するそう。
 
続いて、レースとドット両方、もしくはどちらかだけなど柄の付け方を選び、それに合ったガラスの数や色を選びます。なんとカラーは60種類以上も。たくさんあって迷ってしまいます…!

 

 
とんぼ玉本体の色は透明感のある紫に。ドットに使うのは紫に映えそうな白、レースにはアクセントカラーで黄色&白を合わせて、ちょっと大人っぽくシックな色合いに挑戦してみます。
 
このレース柄に使う細いガラス。2種類のガラスを細かな螺旋状に巻いて作られるため、かなりの手間がかかるんです。そのため、体験用にわざわざ制作している工房は、かなり珍しいとのこと!
 
 

ポイントは、堪える、水平、手を止めない

 

 
さあ、いよいよバーナーワークに挑戦!エアバーナーから出る炎はなんと1,300℃…!炎には決して触らないように注意しながら、まずはベースの紫のガラス棒を、エアバーナーの上部で回しながら徐々に温めていきます。急速に温めるとパリンと割れてしまうのだそう。
 

 
温まってきたタイミングで炎に近づけていきます。少し経つとガラスに火が!ちょっとビックリしますが落ち着いて。ガラスが溶けてとろんと垂れてきたら、ガラス棒の先を少し上に傾けて180°くるりと回転させます。
 

 
これを、作りたい大きさになるまで数回繰り返します。溶けたガラスが垂れてくると焦ってすぐに回転させたくなりますが、“じっと堪える”のが1つめのポイント!ガラスは意外と粘りがあるので、心配しなくても大丈夫。
 


 
十分な大きさになったら、温めた鉄芯に垂らし、ガラスを伸ばしながらバウムクーヘンのように巻き付けていきます。 鉄芯を持つ手をくるくると回転させ続けるのが意外と難しい!
 

 
巻き付けたら、そのまま鉄芯を回して形を整えていきます。だんだんと渦の線がなくなり、つるんとした玉状に!この時、歪まずきれいな形を作るには、鉄芯の“水平を保つ”のと、回す“手を止めない”のがポイント。少し集中力がいりますが、とんぼ玉らしくなってきてワクワク感が高まります…!
 
集中していると思わず火に近づきすぎてしまうこともあるので注意してくださいね。
 

 
最後に模様を施していきます。細かな作業なので少し緊張しますが、レース柄のガラス棒は怖がらずにグッとベースの玉に押しつけてOK。ドット柄は、火の外で軽くチョンっと棒先をベースの玉に付け、火の中で軽く引っ張るときれいに模様が付きますよ。
 

 
再度くるくると鉄芯を回転させ、模様が馴染んだら火から離し、整形。バーミキュライトという園芸でも使われる鉱物の中に入れ、30~40分ほどかけてゆっくりと冷やしていきます。この徐冷時間の間、近くの海鮮などを食べに行ったり、近隣のお店に足を運んだりと南知多の観光を楽しんでいくお客さんが多いのだそう。
 

 
しっかりと冷やしたら完成~!仕上げにキーホルダーやネックレス、髪留めなどの好きな金具を選びます。今回はシックなデザインで持っている洋服にも合わせやすいよう制作したので、チョーカーにしてみました。白いシャツに映えて素敵~!
 
 

年齢問わず誰でもできるガラス体験も

 

 
とんぼ玉体験の制作時間は、徐冷時間も含めると全体で1~1.5時間。平日限定ですが、小学生以上なら誰でも体験できます。
 


↑フュージング体験も全国的には珍しいのだそう。
 
ほかにも小学6年生以上が体験可能なステンドグラスや年齢制限のないサンドブラスト、フュージングなど、加工によって表情を変えるガラスの魅力が楽しめる体験が盛りだくさん。
 
自分で作ったガラス作品を南知多の海や空に透かして、自分で作ったちょっと特別な美しさを感じてみるのも良いかもしれませんね。
 
 
(文:佐藤奈央)
 

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