「しょく」=食、職、触。触れることの魅力を伝える、編集メンバーの体験記事。 体験岐阜郡上市


 
レストランやカフェなどのショーウィンドウに飾られた食品サンプル。本物さながらの見事な仕上がりに見惚れてしまいます。岐阜県郡上市にある城下町・郡上八幡は、食品サンプルの生産日本一!全国シェアの約60%を占めているのだとか!
 
それもそのはず、食品サンプルの生みの親と言われる岩崎瀧三さんは、郡上八幡の出身。そのことが、きっかけで郡上に広まっていき、今では郡上の重要な地場産業となりました。
その岩崎さんが創業した「岩崎製作所」をルーツにもつ、「サンプルビレッジいわさき」で食品サンプル作りを体験。大人でもワクワクが止まりません…!
 
▼もくじ
・郡上おどりに並ぶ、郡上の代名詞
・思わずお腹が空く、サンプルづくりを体験
・おいしくなぁれ!と気持ちをこめて
・写真映えスポット&お土産もチェック!
 

郡上おどりに並ぶ、郡上の代名詞

 

 
日本文化の1つとして今、世界からも注目を浴びている食品サンプル。飲食店に入る前に「どのメニューにしようかな」と、入り口に並べられたサンプルを見て決める人も多いのではないでしょうか。
 

 
岐阜県郡上市にある岩崎模型製造が営む体験施設「サンプルビレッジいわさき」では、「本物よりも“ホンモノらしい”食品サンプル」を追求した食品サンプルづくりの体験ができます。
 

 
また、体験メニューも充実しており、平日は修学旅行生や団体、土日には家族連れやカップルなど幅広いお客さんが次々に訪れます。サンプルビレッジいわさきでは年齢制限もないため、小さなお子さんでも楽しむことができるんです!
 

 
「みなさんが体験後に『とても楽しかった!本物みたい!』と笑顔になってくれるのがうれしいです」と、アシスタントマネージャーの池戸陽子さん。「このパフェもおもしろいんですよ。実はペン立てにもなるけれど、置いてあるだけで可愛いでしょ」。池戸さん自身もとても楽しそうに食品サンプルの魅力を語ってくれました。
 

 
食品サンプルでよく見かける「天ぷら」や「キャベツ」といったベーシックなメニューや「パフェ」「かき氷」などもありますが、人気なのはここでしか体験できない「箸上げスパゲッティ」や「ラーメン」、「お寿司」だそう。その中から今回はボリューム満点の「ラーメン」をつくらせてもらうことに。とっても楽しみです…!
 

思わずお腹が空く、食品サンプルづくり

 

 
それでは早速、ラーメンの食品サンプルづくりに挑戦!
 

 
こちらがラーメン基本セット。底上げされたラーメンどんぶりに、小口ネギ、チャーシュー、メンマが付いています。どんぶりは陶器でできた本物の器!
 

 
さらにトッピングの具材を追加することも可能(+150円~)。やっぱりラーメンといえば「なると」と「タマゴ」でしょ~!ということでドドンと載せることにします。
 

 
ラーメンのは、昔から食品サンプルの材料として使用されているロウ製。40℃ほどのお湯につけて柔らかくしたものを、数等分に分けてどんぶりに盛っていきます。コツは、くの字に曲げてそっと盛り付ける、そして麵の先が器から飛び出ないようにすること!ちなみにロウ製のサンプルは、温かみのある仕上がりが特徴だそう。
 

 
盛り付けができたら、樹脂でできた具材をトッピングしていきます。本物の食材から型をとっていることに加えて、樹脂製の食品サンプルは細かな部分まで表現できるので、手に取ってまじまじ見ても食べられそうなほどリアルです。
 
ここがセンスの見せどころ!バランスよく、おいしそうに盛り付けられるように、かなりの時間をかける人もいるそう!でも一番は、楽しむ気持ち。ラーメン屋さんになったつもりで…!
 

おいしくなぁれ!と気持ちを込めて

 

 
納得いくトッピングの盛り付けができたら、スープを注ぎ入れます。が、その前に、せっかく盛り付けた具材がスープにぷかぷか浮いてこないように仮止めをします。
 

 
こちらの仮止め材は温度がなんと200℃ほど!スポイトで吸い上げる際には手元まで吸わないよう注意します。「難しいかも……」という人や小さなお子さんはスタッフさんがお手伝いしてくれるので安心です。
 

 
最後に、ゼラチン製のスープをイン。麺や具材の盛り付け中にあらかじめスタッフさんが人肌ほどの温度に調整してくれており、見た目はトロンとしたあんかけスープのよう。これだけでもおいしそうです…!
 

 
どんぶりを回して具材のまわりに少しずつ流し入れていきます。具材にスープがかからないように入れるのがポイント! 麵がヒタヒタになるくらいまで入れると、出来たてのようにおいしそうに仕上がります。ぜひ「おいしくなぁれ」と気持ちを込めてつくってみてくださいね。
 

 
20分ほど冷蔵室で冷やしてスープを固めたら、ラーメン一丁あがり!湯気が立ちそうなほどリアルな仕上がりに大満足!思わずお腹がグ~っと鳴ってしまいました。
 

写真映えスポット&お土産もチェック!

 

 
20分間の冷却時間や体験後には、店内奥にあるお土産コーナーでお土産選び。これもサンプル!?と驚くほど精巧なキーホルダーやマグネットなどがズラリと揃い、見ているだけでもワクワク。工場から直接お店に並ぶので、お値段もお手頃なんだそう!
 

 
レジ前に置いておくとお客さんに「何か拭くものを!」と言われることもあるという、リアルな食品サンプル「『あっ』こぼれたコーヒー」は、サンプルビレッジいわさき発祥の商品。会話のきっかけにもなりそうです。
 

 
こちらは特許を取得した「お仏飯」。お米一粒一粒までしっかりとつくられており、「いわさき米」と名付けられているのもおもしろい!仏壇にお供えするごはんを毎日変える手間もいらず、腐ることもないので、旅行などでしばらく家を空ける時に重宝されているそう。
 

 
食品だけでなく、こんなものも人気!リアルな質感の「蚊取り線香キーホルダー」!SNSでも「火はつけられません」とコメントが添えられて投稿されたりと、話題の商品なんだとか。
 


 
写真映えするフォトスポットや展示もたくさん。食品サンプルのパイオニア・岩崎さんの思いを受け継ぐ技術の数々に驚きます。
 
食品サンプルの世界にどっぷり浸って「あ~、お腹空いたなぁ…」と思ったら、郡上八幡を散策してグルメを満喫して帰るのもいいかもしれませんね。
 
 
(文:佐藤奈央)
 

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