陶器の町、岐阜県多治見市の観光エリア・本町オリベストリートに2023年4月に誕生した「THE GROUND MINO(ザグラウンドミノ)」。土をコンセプトに、さまざまなスポットで美濃焼の魅力を堪能できる複合施設です。
JR多治見駅から徒歩15分とアクセス抜群! さっそくHIROBAくんと一緒に訪れてみました。
アートギャラリーで土を学ぶ
築30年の古民家と明治時代の蔵を改築した約1000坪の敷地内には、ショップやギャラリー、レストラン、体験工房、キッチンスタジオなどの複数のエリアで構成されています。
早速、趣のあるゲートを通って敷地内へ。ゲートの大きな柱、扉などはもともとあったものを再利用し、明治時代の面影を残しているのだそう。
最初に訪れたのは、蔵をそのままリノベーションしたアートギャラリー「at Kiln MINO 蔵 – KURA Art Space -(アットキルンクラアートスペース)」。岐阜県東美濃地方の土や歴史にまつわる展示と、このエリアで活動するアーティストの作品展示などをおこなっています。
美濃焼の原料となる土が誕生した東美濃地方を含む東海エリアは、約500万年前に存在した東海湖の湖底にあり、そこに堆積していった土が長い歳月を経て良質なやきものの原料となったのだそう!
採取される土は性質が異なる主に5種類。職人による配合や焼成方法などによって、できあがるうつわの特色が変ってくるのだとか。
美濃焼は作り手の発想でさまざまなかたちや色合いが産み出され、「このような焼物」と限定されないのが特徴。自由度の高い美濃の土があってこそなのですね!
自分好みの美濃焼を買う&陶芸体験
美濃焼の土について学んだあとは、うつわを中心とした作品が並ぶギャラリーショップ「at Kiln MINO(アットキルンミノ)」へ。
大きな窓から陽が差し込む広々とした店内には、美濃の陶作家70人の手仕事によるうつわが展示販売されています。
季節やテーマに沿ったイベント展示も随時開催。色合いも素材感もさまざまな美濃焼から、お気に入りを探してみて。
離れにある「at Kiln MINO Ceramics Studio(アットキルンミノセラミックスタジオ)」は、オリジナルのうつわが作陶できる工房です。
作陶に使うのは独自開発された「ミノメイクレイ」という土。
ミノメイクレイで作ったうつわは、陶土の風合いを保ちながら吸水性が抑えられ、磁器のように電子レンジや食器洗浄機が使える新素材です。
2つの土の色を掛け合わせた、マーブル模様のうつわを作ることができるのもこちらの工房の魅力。
好みの土やかたちを選んで、世界でひとつのうつわづくりを体験してみて。
陶芸体験
料金/6,600円
所要時間/約90分(説明込み)
定員/各回4人まで
※2日前までの事前予約制、土日祝日のみ
建物の入り口には、家庭にある不要な陶磁器製の食器を回収する場所も。回収したうつわは、リサイクル・リユース・リメイクの3つに仕分けし、新たな使い手へバトンタッチします。
人気レストラン「hoshizumi」の2号店も
ほかにも美濃焼を楽しむことができる魅力的なスポットがいっぱい!
多治見市の人気レストラン「hoshizumi(ホシズミ)」の星住シェフの作るパスタとスイーツを堪能できる「POSTO(ポスト)」。
旬、季節、素材を大切に、食とうつわとのグッドバランスを表現したメニューが満喫できます。
通常のキッチン設備に加え、プロユースの厨房設備が備えられた「キッチンスタジオ」は、料理教室や1Day レストランなどのイベント利用ができるシェアキッチンです。
カウンター席のほかテーブル席も用意。美濃焼のうつわをレンタルすることもできます。
毎月第1土曜には「土と自然と暮らしのマルシェ」が開催。ギャラリー、ショップ、体験、イベントなどさまざまな角度から、美濃の土と焼きものの魅力を思う存分満喫してみては。
住所 | 岐阜県多治見市本町6-2 |
営業時間 | 10:00〜18:00 、POSTOは11:00 〜 17:00(最終入店15:00) |
定休日 | 水曜・第1木曜、POSTOは水・木曜定休※不定休あり |
駐車場 | あり |
アクセス | JR「多治見」駅より徒歩15分 |
TEL | 0572-26-8651 |