書店員の愛書バトン。Vol.22『読むサプリメント!自分の心と向き合えるおすすめの本』5冊

書店員の本棚

春といえば出会いにウキウキする一方、環境の変化があるなど、心に寂しさやモヤモヤを抱える季節でもあります。

今回はそんな春のモヤモヤをフッと晴れやかにしてくれるような、“読むサプリメント”ともいえる本を紹介。岡崎市にあるブックカフェ「Books&Café Lbio(ルビオ)」の書店員・常澤愛美さんにおすすめの5冊を選んでいただきました。

もくじ

『がんばらないことを がんばるって決めた。』

著:考えるOL イラスト:おさつ(KADOKAWA)

がんばらないことを がんばるって決めた

「つい頑張りすぎて疲れを感じてしまう」「モヤモヤして気持ちが重い」こんな気持ち、誰しも一度は感じたことがあるのでは。環境の変化が多い春であればなおさら。『がんばらないことを がんばるって決めた。』は、心を優しい成分で癒し、うるおしてくれるサプリメントのような本。柔らかな視点と優しいイラストを眺め、ページをめくるたびに心が軽くなっていくのが実感できると思います。

ちょっとだけ考え方を変れば、特別なことをしなくても生きることは楽しい。肩の力を抜いて自分の心とじっくり向き合えば、ありのままの自分が好きになれる。そう思わせてくれる、心穏やかに生きるためのヒントが詰まった一冊です。

『もしアドラーが上司だったら』

著:小倉 広(プレジデント社)

もしアドラーが上司だったら

まさに今、なにかしらの問題に直面しているという人に効果バツグンの一冊です。『嫌われる勇気』で一躍話題になった心理学者アルフレッド・アドラーが提唱するアドラー心理学を、楽しく日々の自分の行動を振り返り、心と向き合いながら理解することができます。

仕事がうまくいかずモヤモヤを抱えた日々を送っている主人公に訪れた、運命を変える出来事。それはアドラー心理学を熟知した新しい上司との出会いでした。

上司からの学びを一つひとつ実践へとつなげていく主人公の成長の物語。爽やかな読後感でエンターテイメント小説としても楽しめる本書は、「実用書は苦手」という方にもおすすめです。楽しく共感しながら夢中で読んでいるうちに、自然と思考が変化し、行動が変わるはず。アドラー心理学をビジネスの現場で応用し、結果につなげるヒントを得られるのはもちろん、実生活のさまざまな場面で生かせるノウハウが詰まっています。

『世界でいちばん幸せな国フィジーの 世界でいちばん非常識な幸福論』

著:永崎裕麻(いろは出版)

世界でいちばん幸せな国フィジーの 世界でいちばん非常識な幸福論

世界一周をした後に「最“幸”」と惚れ込み、この南の楽園・フィジーに移住したという著者が、私たちに伝えたい「幸福の習慣」を紹介しています。

日本人からすると思わず「ありえない!」と叫んでしまいそうなほど驚かされるその習慣に、動揺しながらも心惹きつけられてしまう。「何でも共有」「自分にも他人にもテキトー」など、最初はビックリの連続でハラハラするかもしれませんが、読んでいるうちに「ま、そういう生き方や考え方もアリかも」と思えたら、きっと幸せへの第一歩を踏み出せているはず。

本書は社会という枠の中で、ガチガチになっていた心に効くサプリメントといえるでしょう。フィジー人の幸せの価値観に触れることで凝り固まっていたものが溶け、柔らかくなった頭で人間の本質について考えられるような一冊です。

『深呼吸の必要』

著:長田弘(ハルキ文庫)

深呼吸の必要

言葉の力に温かく包み込まれるような、二章三十三篇の散文詩を集めた一冊です。

詩集というと「ちょっと敷居が高い」と思う人もいるかもしれませんが、とてもわかりやすくシンプルなものばかり。だからこそ、時が経っても色褪せることなく心に響きます。透明感あふれる言葉を堪能しながら、胸一杯に空気を吸い込んでゆっくりと吐き出す……まさに“深呼吸”するような読書のひととき。

きっと人生には、こうやって立ち止まる時間も必要なのです。慌ただしく過ぎ去っていく日々の中、ほんの少しページをめくってみるだけで生きるための活力となる。まさに言葉が心のサプリメントとなるような一冊です。

『しあわせを生む小さな種 今日のベリーグッド』

著:松浦弥太郎(PHP研究所)

しあわせを生む小さな種 今日のベリーグッド

日々の営みの基本である衣食住を大切に見つめ、その一つひとつを愛おしみながら丁寧に生きることの尊さを伝える「くらしのきほん」を主宰する人気エッセイスト松浦弥太郎さんの本。実践することで確実に幸せの花を咲かせることのできる「幸せの種」というアイデアが詰まっています。

自分の心と向き合い対話する時間をくれる本書は、内面を美しく整えるためのサプリメントといったところでしょうか。「どんなに地道でも、少しでもたくさんのしあわせの種を蒔いて、自分らしい素敵な庭を育んでいきたい」「だからまずはこの種を蒔こう」とすぐに行動に向かわせてくれます。

文庫サイズなので、いつでも鞄の中に忍ばせて、疲れを感じたり心の乱れを感じたりしたとき、自分を見失ってしまいそうなときにそっとページを開きたい、そんな一冊です。

Books&Café Lbio(ルビオ)
住所愛知県岡崎市八幡町2-30(wagamama house内)
営業時間10:00~16:00 ※日曜のみ営業
アクセス名鉄「東岡崎駅」より徒歩約12分
駐車場2台※近隣にコインパーキングあり。店舗に問い合わせを
問い合わせ0564-77-5007

https://lbio.co.jp/diagnose

これまでに選書サービスや “本好き”がおすすめ本を紹介するコーナーを設けたりと、本にまつわるさまざまな取り組みを行ってきたルビオ。2022年1月に日曜限定でブックカフェをオープンしました!

Books&Café Lbio(ルビオ)

1,000円(税込み、プレオープン価格)の利用料金で、ハンドドリップコーヒー、ジュースなどがおかわり自由で、お気に入りの本と一緒にゆったりとした時間が過ごせます。

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