木曽三川が流れる岐阜県各務原市、東海北陸自動車道のパーキングエリア・ハイウェイオアシスにある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」。淡水魚に特化した水族館としては世界最大級であり、国内外の淡水にすむ生き物が臨場感たっぷりに展示されています。
2024年4月には屋外に新施設がオープン。さっそくHIROBAくんとアクア・トト ぎふへ。水族館を数倍楽しむポイントや新施設の見どころを紹介します。
“高低差”で感じる自然のリアルさ
館内に入ったすぐの場所では「アルダブラゾウガメ」がのんびりと過ごしています。草をゆっくりほおばる姿は見ていて飽きません。土日祝にはごはんをあげる体験もあるため、アルダブラゾウガメに癒されたい人は必見です。
まずはエレベーターで4階へ。3・4階は長良川エリアとなっていて、4階から3階にかけて長良川の上流から下流が再現されています。
木がワイルドに生い茂り、まるで自然の中に足を踏み入れたかのような気分に。長良川の上流にある郡上市・夫婦滝をイメージした滝も現地さながらの雰囲気です!
ここでの観賞ポイントは“高低差”。4階から3階の展示を見下ろすこともでき、水槽を横からだけでなく、上から見られるのがユニーク。スタッフさんによると、源流周辺の様子をよりリアルに体感してもらえるよう工夫したそうです。
4階から3階へ移動するスロープでは「ハコネサンショウウオの幼生」が観察できます。
ところで、普段水族館ではどんな姿勢で魚たちを観察していますか?
立ったまま水槽を眺める、という人が多いのではないでしょうか。
アクア・トト ぎふの3階の水槽では「しゃがんで見る」のがおすすめなんだそうです。
しゃがんで水槽を見上げると………
水面から光が差し込む様子が眺められ、まるで自分が川の中に入り込んだような感覚に!
海外の淡水魚は生態がユニーク!?
2階と1階は世界の淡水魚エリア。海外の淡水魚は聞きなじみのないものばかり!
こちらは鋭い歯をもつ肉食魚「ゴライアスタイガーフィッシュ」。
歯はとても鋭いですが、意外にも簡単に抜けて生え変わるのだとか。運が良ければ、歯が抜けたフガフガ状態のゴライアスタイガーフィッシュが見られるかもしれません。
トラのような模様とショベルのように平べったい頭が特徴の魚は「タイガーショベルノーズキャット」という名前。魚の姿と名前を想像しながら照らし合わせていくのも楽しみですね!
目玉のひとつでもある希少な「メコンオオナマズ」の特徴はサイズ感!大きい個体では約3mにもなるのだとか。2階の大水槽を悠々と泳ぐ様子は圧巻です。
生態についてはまだ知られていないことが多いメコンオオナマズ。より詳しく知るには、16:30から始まる「ポイントガイド」がおすすめ。飼育スタッフさんが話をしてくれます。
ピラニアは獰猛ってホント?
誰もが一度は名前を聞いたことのある「ピラニア」。獰猛な魚というイメージがありますが、実はとっても臆病なんだそうです。
展示されているピラニアナッテリーは飼育スタッフが水槽に手を入れると、襲うどころか隅のほうに逃げてしまうのだとか。水槽の展示パネルでは、ほかにも魚たちの意外な一面を知ることができます。
ピラルクーは食事の時間を狙って
日本だと地味なイメージもある淡水魚ですが、海外には大きくて見ごたえのある魚がたくさんいます。
アマゾン川に生息する「ピラルクー」は4.5mに及ぶこともある世界最大級の淡水魚。大水槽で一緒に泳ぐほかの魚も大きく、悠々と泳ぐ姿に注目です。横に並んで撮影すれば、よりその大きさが実感できます。
アマゾン川の大水槽では、魚の食事風景を飼育スタッフさんの解説付きで楽しめる「フィーディングウォッチ」も人気!
ごはんを求めて活発に動き回る魚の様子は、普段はなかなか見られない大迫力の光景。フィーディングウォッチの日時はアクア・トト ぎふ公式サイト で確認を。
ほかにも館内イベントはいくつかあり、水族館の裏側に潜入できる「バックヤードツアー」や、閉館後の真っ暗な館内を見学する「夜の水族館」など、楽しいプログラムが満載です。
2024年4月オープン!屋外の新施設
解放感のある屋外スペースに2024年4月にオープンしたのが、木曽三川に生息する魚たちの観察やごはんをあげる体験ができる新施設「木曽三川 長良川・木曽川・揖斐川の豊かな水辺」。
円形水槽では絶滅危惧種の魚をはじめ、長良川・木曽川・揖斐川の生き物が観察できます。自然光の下でくらすのは、生き物たちにとってもプラスとなり、絶滅危惧種の保存や繁殖も目指した施設なんだそうです。
「タナゴ」は貝に卵を産む特性があるのだそう。同じ水槽に貝も飼育されているので、次の春にはタナゴの赤ちゃんが見られるかもしれません!
ふれあい水槽では魚にごはんをあげることができます。
ガチャガチャで買ったごはんをあげると…魚たちがたくさん集まってきました!
窓からは魚たちがすごい勢いでごはんを食べる様子が見られます。水しぶきも飛んでくるほどの勢い!
ミュージアムショップでお買い物
出入り口近くのミュージアムショップでは、淡水魚をモチーフにしたグッズを販売。おしゃれなデザインのものも多く、思わず買いたくなること間違いなし。
自然環境を再現したリアルな展示室や、いろんな角度から見られる水槽など、没入感たっぷりで楽しめるアクア・トト ぎふに、ぜひ足を運んでみては。
住所 | 岐阜県各務原市川島笠田町1453 |
開館時間 | 平日9:30~17:00(最終入館16:00)、土日祝 9:30~18:00(最終入館17:00) |
定休日 | 不定休 ※公式サイトで確認を |
入館料 | 大人1,780円、中高生1,400円、小学生900円、幼児(3歳以上)500円 |
アクセス | 東海北陸自動車道「川島PA・ハイウェイオアシス」直結 |
駐車場 | 約1900台 |
TEL | 0586-89-8200 |