名古屋駅からほど近い場所にあり、古きよき下町情緒と新しい文化が融合する「円頓寺商店街」。近年では「秋のパリ祭」や「本のさんぽみち」など魅力あふれるイベントにも注目が集まり、多くの人で賑わっています。
町並みの雰囲気を楽しみながら、ぶらりとお散歩したくなる円頓寺商店街。さっそく気になるお店を巡ってみました。
朝ボトルが新しい「mirume深緑茶房」
水出し緑茶のテイクアウトサービス「朝ボトル」が話題の「mirume深緑茶房」。実家がお茶農家であるオーナーの松本壮真さんが日本茶の可能性に挑戦したいとの思いで始めたお店。1階は物販と試飲スペース、2階はカフェスペースになっています。
必ずしも高級茶が良いものであるとは考えない、というmirume。日本茶の歴史背景から、旨味の多いお茶が高級茶とされてきましたが、好みは人それぞれ。試飲は自分がどういうお茶が好きかを知るきっかけにもなります。
「お茶は味わいの変化を楽しむもの」と言う松本さん。カフェメニューの「急須で楽しむお茶」650円(税込み)は、2種類の異なるお茶を3煎以上飲むことができ、少しずつ変わる味の変化を実感できます。
そして!気になる「朝ボトル」がこちら。「本格的な伊勢茶をもっと日常に取り入れてもらいたい」との思いからスタ―トし、2022年度グッドデザイン賞を受賞。朝に店舗外カウンターで水出し緑茶を受け取り、帰りにそのままボトルを返却するだけ。飲み終わったら水を継ぎ足すだけで、最大3回までフレッシュな緑茶が楽しめます。
馴染みが深いようで、普段ゆっくりと飲む機会が少なくなっているかもしれない日本茶。お茶についていろいろ教えてもらいながら、カジュアルに楽しんでみてはいかがでしょう?
mirume深緑茶房
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-36-57
営業時間:平日11:00~19:00(LO18:30)
土日9:00~19:00(LO18:30)
定休日:水曜
TEL:052-551-3366
生麩のみたらしが人気「麩柳商店」
続いて、脇道を少し歩いて着いたのが、明治10年の創業以来変わらぬ製法で生麩を作り続けている「麩柳(ふりゅう)商店」。SNSで人気を集めているのが2021年春に登場した「生麩のみたらし」です。
地元愛知県産の白たまりと鹿児島産のきび糖を使用した自家製だれに入っているのは、団子のように串にささった生麩が2本。とろりとした甘じょっぱいタレにつるんとした生麩はクセになる味わい!
同じく、おやつとして楽しめるのが、こだわりの餡をもちもちの生麩で包んだ「生麩まんじゅう」。こしあん、ゆず味噌あん、抹茶あんのほか、レモンやチョコあんなどのバリエーションがあり、オンラインでも購入できます。
麩柳商店
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-2-3
営業時間:9:00~18:00、日曜は10:00~17:00
定休日:水曜、祝日、第1・3・5日曜
TEL:052-551-1960
“日本のいいもの”が揃う「mocamoca」
長者町商店街から2019年に那古野に移転オープンしたのが、食器や文具を中心に“日本のいいもの”を集めたセレクトショップ「mocamoca(モカモカ)」。
店内に一歩足を踏み入れると…センスあふれる個性的なアイテムに次々と心奪われます。
五嶋さんの器はシンプルながらも多彩な色を秘めた雰囲気がすてき。
長崎県波佐見町と福岡県糸島市で制作活動をする「Pebble Ceramic Design Studio」の石原亮太さん。「美味しいものを美味しく食べるための器」作りを行い、素朴でほっこり温かい雰囲気のデザインが目を引きます。
Jewelry&object穀雨さんの真鍮雑貨はミニチュアサイズのオブジェがいっぱい。好きなものを組み合わせて、インテリアに自分の世界を作るのが楽しみですね!そのほか、蓋つきマグカップや水を入れると立体絵となるグラスなども。
お気に入りを少しずつ買い足していくと、毎日の生活にワクワクが増えていきそう!
mocamoca
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-14-18 那古野ビル北館203
営業時間:11:00~19:30(日曜、祝日は~19:00)
定休日:水・木曜
TEL:052-526-0080
後編では、昭和52年創業のレトロで居心地抜群な純喫茶と人気ベーカリーを紹介します。お楽しみに!