
蒲郡市西浦半島の先端に位置する老舗旅館・旬景浪漫銀波荘が銀波荘が手がける「温泉喫茶si no no me(シノノメ)」。レトロ可愛い雰囲気や地元の素材を使ったスイーツなどが話題になっています。テラス席では西浦パームビーチの絶景を眺めながら足湯を楽しむことも。さっそくHIROBAくんと遊びに行ってきました!
西浦温泉街の老舗旅館による温泉喫茶
愛知県蒲郡市の風光明媚な西浦温泉街に位置する、創業1955年の老舗旅館「旬景浪漫銀波荘」。将棋や囲碁の数々のタイトル戦の舞台になったことから「将棋の聖地」としても知られています。

銀波荘には2つの大浴場があり、そのうちの1階の浴場が老朽化。コロナ禍も引き金となり、「宿泊だけでなく、日帰りでも気軽に利用できる場所を」と大浴場をリノベーションしたのが「温泉喫茶 si no no me」です。

ロゴのsi no no meのsiにhがないのは、「三河湾の絶景を眺めながら、時間(h= hour)を忘れてくつろいでほしい」という思いが込められています。
温泉浴場と現代のエッセンスが融合

扉を開けると、レトロ可愛いピンク色の空間が広がります。ピンクとオレンジが入り混じったようなニュアンスカラーは、店名の由来となっている柔らかな朝日に染まる空・東雲(しののめ)色をイメージ。

内装をプロデュースしたのは、東京のクリエイティブ制作会社LON Inc.と、大阪・関西万博日本館のユニフォームに採用された「unda-雲駄-」を手がけるプロダクトデザインユニットgoyemon。長年愛され続けてきた温泉旅館の面影に東京のエッセンスを駆け合せた設えが、店内のあちこちに散りばめられています

こちらは男性の大浴場だったスペース。温泉の湯が流れ落ちるよう施されていた浴室の壁の凹凸をあえてそのまま残し、アートギャラリーのような雰囲気に。

浴槽の腰掛けを椅子にしたユニークな席も。

男性脱衣所だったスペースはオープンキッチンに。
海を望むカウンターで地元素材を使ったメニューを

西浦海岸の絶景を独り占めできる窓際のカウンター席へ。電源USBが設置されていているので、パソコンを使用することも可能です。

喫茶店定番メニューのクリームソーダをオーダー!蒲郡ミカンのジャムを贅沢に使用した、爽やかな果実の香りと甘みがたまりません。モコモコっとしたソフトクリーム状のクリームやミカンジャムの鮮やかなオレンジの、見た目の可愛さも抜群です!
他にも、西尾抹茶を使用したワッフルやラテなど、地元の素材を使ったカフェメニューが揃います。

ゆっくり読書をしたい人にはライブラリーコーナーがオススメ。食、海、アートなど、蒲郡や銀波荘に関わるテーマでカテゴライズされた書籍が並べられています。温泉にちなんだ「心身ともに整える」など、気になるテーマがいっぱい!読書を目的に喫茶店を訪れる人も多いのだそう。

「将棋の聖地」として親しまれていることから、将棋が打てるスペースもありました。
テラスの温泉足湯で身も心も整う

もともと露天風呂だった場所を改修したテラスの足湯スペースへ。足湯には銀波荘の大浴場と同じ天然温泉「美白泉」が使用されています。

足湯スペースでは、テイクアウトメニューが味わえます。ハート柄がキュートな抹茶ラテとワッフルをテイクアウト。西尾抹茶を使用したラテの濃厚な味わいと、焼き立てカリカリのワッフルがベストマッチ!
大海原の絶景を眺めながら心身ともにじんわり癒されるカフェタイム…そんな至福のひとときが過ごせます。
蒲郡ミカンから深海魚まで!地元名産をお土産に

帰る前に、銀波荘のロビーにあるセレクトショップ&ポップアップショップに立ち寄って名産物ショッピング!喫茶店と銀波荘をつなぐ出入り口には湯看板が掲げられていて、大浴場の名残がここにも。

セレクトショップには、蒲郡ミカンを使用したお菓子から地元で水揚げされた魚介類を使用した佃煮や魚醤ドレッシングなど、知られざる名産物が満載です。

ロープや三河木綿、深海魚など知られざる地元名物の紹介も。銀波荘や海、旅をイメージしたお香も販売されています。

帰宅の道すがら西浦海岸をおさんぽ。キラキラ輝く水面を眺めていると心が洗われるよう。今度は夕暮れ時にも来てみたいですね!
住所 | 愛知県蒲郡市西浦町大山25 |
営業時間 | 10:00~17:00(LO16:15) |
休業日 | 水曜 |
駐車場 | あり |
アクセス | JR「蒲郡」駅より名鉄バス「西浦温泉前行き」に乗車し、「西浦温泉前」停より徒歩5分 国道23号線バイパス「幸田桐山」ICより車で25分 |
TEL | 0533-57-3101 |
(文:左古あやの)