
名古屋市内に200基以上もある古墳のうち、66基が造られた守山区上志段味。数ある古墳群は志段味古墳と呼ばれ、そのなかで7基が国の史跡に指定されています。そんな上志段味に今春「体感!しだみ古墳群ミュージアム」がオープンしました。志段味古墳群の歴史やモノづくりなど、古墳時代を体験しながら学べるミュージアムへ、HIROBAくんと一緒におでかけしてきました!
「歴史の里しだみ古墳群」の入り口となる「SHIDAMU大壁画」
ミュージアムに入ると、階段に沿って描かれた大きな壁画が目の前に!こちらは絵本作家のいわいとしおさんによるもの。古墳時代の様子を想像して描かれています。

「大壁画から想像を膨らませたあとに、展示室や実物の古墳を見て詳しく知ってもらえたら」との想いでつくりあげられた壮大な作品。さまざまな場面が描かれ、展示室に入る前にじっくりと楽しめます。

こちらの駆け上るイノシシたちは、笑顔で階段を勢いよく上る子どもたちをイメージしているのだそうです。
分かりやすく親しみやすい展示の数々
階段の大壁画を楽しんだあとは、1階の展示室へ。中に入ると、まず映像が楽しめます。こちらでは志段味古墳群の成り立ちを分かりやすくスクリーンで上映。ほのぼのとした優しいタッチの絵に和みます。

HIROBAくん:「足元には子どもの目線に合わせて大きく豆知識が書いてあるから勉強になるね!」

スクリーンの奥へ進むと、志段味大塚古墳に眠る偉大な王の像が!銀色にきらめく甲や冑を身に着けた姿からは王の威厳が感じられます。
HIROBAくん:「馬の飾りに鈴がついてる!古墳時代の鈴の音が今にも聞こえてきそう!」

ここでは実物資料や尾張の埴輪づくりを再現した映像から埴輪を紹介しています。ろくろを回して当時の埴輪を再現した映像や、2種類の埴輪を触って比べてみることも。

すぐ後ろには人や馬をモチーフにしたユニークな埴輪の数々が展示されています。こちらの「蓋(きぬがさ)形埴輪」の形は偉い人に差しかける日傘を表しているのだとか。
HIROBAくん:「蓋(ふた)じゃなくて、きぬがさって読むんだね!」
当時の暮らしを感じられる展示も!
展示室の最後は、古墳時代の人々の暮らしが体感できます。

当時の人が暮らしていた「堅穴住居」と呼ばれる家。古墳時代の住居を実寸大で体感できるスペースです。

古墳時代の衣服やヘアスタイルを試して古墳人に変身することも!
親子で遊びながら古墳を学ぶ
SHIDAMU大壁画の階段を上がった2階には親子向けのスペース「こどもこふん」も。古墳の積み木や絵本、パズルなどで自由に遊べます。


古墳の形に組み立てる積み木遊びで考える力を養うことも!
古墳を模したかわいいインテリア
「こどもこふん」の隣にある椅子やクッションも古墳形です。手触りのいいクッションと椅子でゆっくりとくつろげます。

古墳クッションと呼ばれているこちら。奈良の椅子張り職人・宇宙椅子フクトククニヲさんによるものです。
HIROBAくん:「古墳にもいろんな形があるんだね!」

こちらは勾玉や埴輪づくりなどが日替わりで体験できる「体験活動室」。各プログラムはそれぞれ50分ほど。参加費は500円以下で楽しめちゃいます!(参加したい人は総合案内にて受付。開催日・参加費はプログラムにより異なります。詳しくは施設HP(https://www.rekishinosato.city.nagoya.jp)で確認を)

ミュージアムショップでは歴史の里マスコットキャラクター「しだみこちゃん」グッズや、古墳をモチーフにしたグッズも販売しています。

HIROBAくん:「あ!ミュージアムショップの机にも古墳の形をした置物が!」
よ~く見てみるとカウンターにひっそりと立つ古墳が目に留まります。こちら瀬戸市でつくられた苔玉なんだそう。小っちゃくてかわいい前方後円墳です。
屋外の古墳エリアにある志段味大塚古墳へ
館内を見学したあとは、実際に足を踏み入れることのできる古墳を見に行ってみます!

体感!しだみ古墳群ミュージアムの北側の緑地には8つの古墳が点在。そのなかでもひと際目立つ古墳を発見!墳長約51mのこちらの古墳は「志段味大塚古墳」です。5世紀の後半につくられた当時の姿を復元。古墳の上にはさまざまな形の埴輪が並び、斜面には葺石が貼られています。
志段味古墳群では主に4つの形の古墳が確認されています。鍵穴のように丸と四角が合体したような形をした前方後円墳や、貝のような形の帆立貝式古墳。丸い円墳や四角い方墳など形や大きさはさまざま。
志段味古墳群のなかでも最も大きな「白鳥塚古墳」は墳長約115mにもおよびます!

志段味大塚古墳に上ると、「円筒埴輪」や「蓋形埴輪」など約500本もの埴輪が立ち並ぶ壮観な様子が眺められます。円筒埴輪は、古墳を守る結界の役割があったのだとか。

近づいてみると、埴輪をつくるときに使う木の板のあと(刷毛目)がついていることに気づきます。
HIROBAくん:「細かい線のつき方にもいろいろな種類があるね!」

墳丘の上には王の棺も。現在の地面から約2m下で見つかった痕跡から復元されたものです。特別なイベントのときはフタが開けられ、王になった気分で埋葬体験もできちゃいます!
歴史好きな人はもとより、古墳にふれる機会のない人にとっても興味を持つきっかけになれる体験の場「体感!しだみ古墳群ミュージアム」。古代体験を通して、さまざまな角度から古墳を眺めれば思わぬ魅力に気づくかもしれません!
(文:壁谷雪乃)
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