日本では、その愛らしい見た目とのんびりとした様子から、まるでゆるキャラのような癒し系動物の印象が強いカピバラ。ところがそんな癒し系のカピバラも、野生では違ったワイルドな一面を見せることがあるそうです。捕食者と出くわしたり、カピバラ同士でケンカをしたりと、ピンチのときには全速力で走って逃げ出します。そのスピードは、驚きの時速50km!人ではとてもじゃないけれど追いつけないスピードです。とはいえ、これは野生の状態で、本当にピンチのときにのみ発揮されるスピードのため、動物園では私たちのイメージ通りの癒し系です。
東海地方でカピバラと会える動物園や水族館はいくつかありますが、そのひとつが、岡崎市東公園動物園。もともとカピバラは臆病な動物なのですが、ここにいるカピバラのもみじちゃんは特に慎重派の性格で、見慣れないものが運動場にあると、なかなか近寄らないのだとか。
岡崎市東公園動物園ではカピバラの健康管理のために、毎日午前と午後に1回ずつハズバンダリートレーニング※を取り入れていて、運が良ければ飼育員とカピバラの息の合ったトレーニングの様子が見られるかも!?
※動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動を取らせるための訓練。飼育員の指示に従って手を出したり方向転換したり、自ら体重計に乗ったりすることで、動物にストレスを与えることなく健康管理を行えるようになります。
その他の特徴:カピバラが属する齧歯目の動物の歯は一生伸び続けると言われており、硬くて齧りがいのある餌が欠かせません。