いきものおもしろ雑学vol.5 ペンギンはおしくらまんじゅうで暖をとる!?

写真提供:名古屋港水族館

 
南極をはじめとした極寒の地に生息するエンペラーペンギン。寒さなんてへっちゃらかと思いきや、寒さのしのぎ方が何ともかわいいのです!
 
南極の冬はマイナス60度にもなり、ときには風速60メートルほどの暴風やブリザードが吹き荒れることも。厳しい寒さをしのぐため、エンペラーペンギンたちはぎゅうぎゅうに集まって暖をとります。その姿はまるでペンギンたちが「おしくらまんじゅう」をしているかのよう。身を寄せあって作る円陣は「ハドル」「ハドリング」とも呼ばれ、中心の温度はなんと約37度にものぼるんだとか。暴風が直撃する円陣の外側と中心をローテーションしながらお互いを暖めあっています。
 
実は、おしくらまんじゅうをしているペンギンのほとんどはオス。メスは産卵で使い果たした体力を回復させるため、食べ物を求めて海へ。残されたオスはメスが戻ってくるまでの2ヶ月間、お腹のふかふかの羽毛を卵にかぶせ、温め続けます。その間何も食べないので、メスが戻ってきたときのオスの体重は、以前の約半分にもなっているそう。ペンギンのお父さんはイクメンの鑑なのです!
 

写真提供:名古屋港水族館
日本でエンペラーペンギンを飼育している施設は、愛知県の名古屋港水族館と和歌山県のアドベンチャーワールドの2つです。エンペラーペンギンの繁殖に挑戦している名古屋港水族館。今後はかわいいエンペラーペンギンのヒナに出会えるかもしれません。

 

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