
岐阜県郡上市にある国の登録有形文化財である郡上八幡 町屋敷越前屋に2026年7月4日、さくらももこさんが愛した郡上八幡の魅力を伝えるスポット「さくらももこと郡上八幡」がオープン。
漫画家・エッセイストとして多くの人に愛され続けるさくらももこさん。仕事で立ち寄って以降、郡上八幡には月に1度は訪れるようになったのだとか。さくらももこと郡上八幡では、当時のさくらさんが語った郡上八幡の魅力を、多彩なコンテンツを通して見ることができます。
「さくらももこが愛した郡上八幡」を楽しむ展示

施設内の展示は全部で9エリア。入口付近やグッズ売り場を含めた一部のオープンエリアは無料で入場できます。入口に展示されている、さくらさん縁のスポットや郡上八幡の魅力を紹介する「まち歩きマップ」は見ごたえたっぷり!
有料エリアを一部紹介
さくらさんと郡上八幡を語るうえで欠かせないのが「GJ8マン(ジー・ジェー・エイトマン)」。さくらさんの郡上愛が加速して生み出された、郡上八幡のご当地ヒーローです。
アニメーションの他、グッズやお土産のパッケージにもなっていて、地元の子どもたちにも人気。

YouTubeで公開されている『GJ8マン』(公式チャンネルはこちら)は、郡上八幡で呑気に暮らす男子学生・城ゴローがある日、水の精と名乗る者によってGJ8マンに変身させられるところから物語がスタート。武器は郡上に流れるきれいな水だけ! 体が8の形をした不思議な生き物・はちごろうや、なぜかいつも捕まってしまう女の子・8子など、GJ8マンたちのゆる~い活躍に目が離せません。
展示の各所にGJ8マンたちが登場するほか、誕生秘話から現在の活躍、さくらさんが構想段階でメモに描いたGJ8マンの複製展示やアニメの絵コンテなど、貴重な資料を公開。さくらさんのユニークな思考も知ることができます。

水自慢の町・郡上八幡を表現するコンテンツも多数。展示「ももこの『ことば』」では、透き通る水をイメージしたタペストリーに、さくらさんの著書から抜粋した一節が記されています。郡上八幡を流れる水のBGMとともに、さくらさんの言葉の世界に没入できる展示空間です。

他にも、GJ8マンのキャラクターたちと郡上八幡の四季折々の風景をテーマに描き下ろされた特別なアート空間「ももこと巡る 郡上八幡の四季」や、さくらさんが感じた郡上八幡の風景や音の世界を追体験できる映像展示室、オリジナルグッズ販売など、豊富なコンテンツが勢揃い。
ここで知ったさくらさんの感性を通して郡上八幡の景色を見てみると、ひと味違う気づきが得られるのではないでしょうか。
| 住所 | 岐阜県郡上市八幡町新町926 |
| 営業時間 | 10:00~17:00(最終入場は16:30) ※郡上踊り期間中のみ営業時間変更あり |
| 休館日 | 無休 ※年末年始を除く |
| 入館料 | 高校生以上 1,000円、小・中学生 500円 ※未就学児は無料 |
縁のスポット巡りで水風景に癒される

展示を楽しんだ後は、さくらさん縁のスポット巡り。
まずは、「さくらももこと郡上八幡」のすぐそばにある「やなか水のこみち」へ。長良川や吉田川から採取した玉石を、「八幡」にちなんで8万個敷き詰めた路面が見どころです。水路、柳の木、日本家屋の並びが風情たっぷり。

やなか水のこみちからさらに東へ進むと、「いがわ小径」に到着。鯉や川魚が泳ぐ豊かな用水路です。

「さくらももこと郡上八幡」の展示で、さくらさんはいがわ小径を「郡上八幡の○○○」と表していました。何かは、展示で確かめてみて。

いがわ小径のすぐそばにはGJ8マンの8話に登場する「郡上八幡旧庁舎記念館」があります。記念館前では、GJ8マンとはちごろうがさくらさん作詞の『GJ8マン音頭』を踊るシーンがありますが、この音頭は400年の歴史を持つ郡上の夏の風物詩「郡上おどり」でも用いられることがあるそうです。

記念館の中には、GJ8マンパネルと一緒に写真が撮れるスポットのほか、「さくらももこと郡上八幡」では販売していないGJ8マンのグッズが多数並んでいます。郡上八幡のお土産コーナーと一緒にチェックしてみて。
| 住所 | 岐阜県郡上市八幡町島谷520-1 |
| 営業時間 | 8:30~17:00 |
老舗旅館併設のうなぎ屋「吉田屋 美濃錦」
そろそろ昼食の時間。さくらさんが郡上八幡の定宿にしていた明治13年創業の老舗旅館「吉田屋」に併設するうなぎ屋「吉田屋 美濃錦」に向かいます。

赤い門が目印の「宮ヶ瀬橋」を渡って旧城下町方面へ。

清流・吉田川と古い町並み、天空の城と呼ばれる郡上八幡城の天守閣が見られる絶景!
吉田屋 美濃錦に到着。

旅館併設ですが宿泊者ではなくても利用でき、夏は天然鮎、冬はしし鍋も味わえます。

店内には、さくらさんのサインが飾られています。

さくらさんが宿泊していた部屋に案内していただきました(※予約が必要)。「苔庭を気に入っていただき、よくこの縁側でスケッチをされていました」とのエピソードが聞けました。

パリッと香ばしいうなぎに舌鼓。吉田屋 美濃錦は店内に井戸があり、汲み上げた湧水で数日間うなぎを飼い、注文を受けてからさばくとのこと。うなぎは水の影響を受けやすい生物。郡上八幡のきれいな水によって身が締まり、旨みを増した状態でいただくことができるそうです。
エネルギーをチャージしたところで、旧城下町を目指します。
| 住所 | 岐阜県郡上市八幡町殿町160 |
| 営業時間 | 11:00~14:00、16:00~20:00 |
名水と、昔ながらの人々の生活が溶けこむ旧城下町
職人町・鍛冶屋町通りから、八幡本町に向かって歩きます。職人町・鍛冶屋町通りは、江戸時代初期に整備された城下町の風景が今なお残るエリア。火事の際に延焼を防ぐための「袖壁」と呼ばれるしきりのついた家々が連なっています。

昔と今の生活が溶け合っているこの雰囲気が、さくらさんは好きだったそう。

八幡本町に辿りつくと、「宗祇水」へ向かう路地を発見。

宗祇水は、環境省が選定した「日本名水百選」第1号に指定された、水の町・郡上八幡のシンボルである湧水。郡上で暮らす人たちはこの湧水を使って生活をしています。
手を入れたり、飲んだりするのはご法度。祠をお参りしたり、穏やかな水の流れを感じたりしながらゆっくり過ごすのがおすすめです。

旅の最後は甘味で締めたいところ。
宗祇水の祠がある真上には、抹茶処「宗祇庵」があり、岐阜県産の抹茶を使用したパフェや季節の和スイーツ、夏はかき氷などが味わえます。川のせせらぎの音が聞こえる古民家の和空間で、中庭の景色を眺めながら癒しのひととき。

人気は郡上おどりのシルエットをあしらった「宗祇庵パフェ」。郡上おどりに思いを馳せながら、水とおどりの町・郡上八幡の風情が感じられます。実は、裏メニューでGJ8マンの絵柄に変更も可能(変更は無料)です。
| 住所 | 岐阜県郡上市八幡町本町872-10 |
| 営業時間 | 11:00~17:00 |
| 定休日 | 木曜 |
おまけに……

郡上八幡の町にGJ8マンのマンホールが2カ所あるので、散策がてら探してみるのもおすすめ。どこにあるかは、絵柄がヒント!
さくらももこさんが愛した郡上八幡の魅力に触れる旅にぜひ訪れてみて。

























