コロナ禍により、家で過ごす時間が増えた人も多いのでは。そんなおうち時間に新たな楽しみをもたらしてくれるのが、名古屋市で木製アイテムの企画・製造を行っている会社・ゴーフォワードが手がけるクラフトキット「おうちのじかん」です。
商品は7種類。なかには木製パーツの端のギザギザしたところをやすりで削る「バリ取り」から体験できたりと、少し本格的なモノづくりが自宅で体験できるキットも。
温かみのあるパッケージも魅力的な「おうちのじかん」がどのような思いで誕生したのか、ゴーフォワード代表の岡田悠司さんにお話を聞きました。
「バリ取り」が体験できる木工キット
木工のクラフトキットはすでにパーツに分かれたものを手順通りに組んでいくことが一般的。しかし「おうちのじかん」は、あえて板の状態でパーツを提供しています。それには、自分で板から切り離して「バリ取り」を体感してもらいたいという狙いが。
「メーカーが木の製品を作る際は、安全のため表面のギザギザを整える『バリ取り』を行います。一般の人にとっては馴染みのないバリ取りを体験してもらうことで、素材の加工も楽しんでほしいと考えました」と岡田さん。
実際にバリ取りを体験してみると、最初はトゲトゲしていた表面がだんだんツルツルになっていく感覚に夢中になります!
木の素材のほか、革のクラフトキットも
素材には国産の無垢材や間伐材、緩衝材にもヒノキを使用。これには「自然の木そのものや香り、木目の風合いを感じてもらいたかったんです」と岡田さん。
また、木の素材以外に、革製品の良さが分かる大人向けのクラフトキット「ヌメ革の小さなコインケースキット」も。手作りの愛着もさることながら、使えば使うほど味わいが増し、作る過程も作った後も楽しめる商品です。
間伐材を使い、木に触れるきっかけを
ゴーフォワードでは「おうちのじかん」以外にも、似顔絵付き乳歯ケースをはじめとした木製オリジナル商品を展開するブランド「MOKURY」、国内産のヒノキやスギの間伐材を活用した企業ノベルティを制作しています。
なぜ木製アイテムを手がけるようになったのか?
岡田さんは「日本の森の間伐の現状や、間伐材を再利用することの大切さを知ってほしいのと同時に、日本の職人のすばらしい技術や繊細さにも触れてもらいたいと思ったのがきっかけです。間伐材を活用することで地球温暖化防止などSDGsの一環にもなることを知ってもらえたらうれしいです」と語ります。
なかでも人気は「木ガチャ」。「木製品をもっと身近にというコンセプトのもと、人の目に触れる機会の多いカプセルトイで木のアイテムを販売しようと思いつきました」と岡田さん。
カプセルトイの種類は木のマグネットなどの日常雑貨からミニミニサイズが人気のヨーヨー、けん玉など懐かしいおもちゃまでたくさん!
おうち時間に木の温もりと作る楽しみをもたらしてくれる「おうちのじかん」は、岐阜県の木遊館をはじめとした木育施設、マルシェなどで手に取ることができます。また、楽天ショップ「MOKURY」でも販売をしています。
住所 | 愛知県名古屋市中区丸の内2-17-13 NK丸の内ビル8階 |
TEL | 052-766-5104 |