“モーゼスおばあさん”の世界に浸る
生誕160年記念「グランマ・モーゼス展 ― 素敵な100年人生」
●7/10(土)~9/5(日)

 

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《窓ごしに見たフージック谷》 1946年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

 
“モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)”の愛称で親しまれるアメリカの国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。生誕160年を機に特別に企画された展覧会「グランマ・モーゼス展 ― 素敵な100年人生」が7月10日(土)から9月5日(日)まで名古屋市美術館で開催されます。
 

庭で絵を描くグランマ・モーゼス 1946年 写真:Ifor Thomas(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

 
無名の農婦だったモーゼスが本格的に絵を描き始めたのは70代半ば。80歳のときニューヨークで初めての個展を開催し、101歳まで生きたモーゼスが生涯をかけて描き続けた作品は1,600点以上。自然や農村の暮らしを繊細なタッチで描いた作品は、アメリカをはじめ世界各国で多くの人に元気を与えてきました。そんなモーゼスの初期作品から日本初来日の作品までが4つのテーマに分かれ、130点以上が展示されます。
 

もくじ

第1章:
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《海辺のコテージ》 1941年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

 
ほとんどの作品に、モーゼスが生涯暮らしたニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園風景やその土地の人々の日常が描かれています。第1章では、そんなモーゼスと縁のある場所や人生の転機となった作品、得意の刺繍絵が展示され、モーゼスの人物像に迫ります。
 

第2章:仕事と幸せと

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《村の結婚式》 1951年 ベニントン美術館蔵

 
キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫など当時の多くの仕事は人々が集い、“仲間意識を育む楽しい機会”でもありました。それは、結婚式や、引っ越しの手伝いなど地域の行事も同じ。モーゼスの絵は、どんな仕事も“幸せを増やしてくれるもの”だと教えてくれます。
 

第3章:季節ごとのお祝い

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《シュガリング・オフ》 1955年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

 
農場の暮らしについて、「毎日ほとんど変化がないけれど、季節だけは移ろう」と語っているモーゼス。春先には楓の樹液でメープル・シロップを作り、夏はピクニック、晩夏から初秋にかけてはアップル・バター作り、秋と冬にはハロウィーンやサンクスギビング、クリスマスなど、村の人々が大切にした季節の行事が描かれます。
 

第4章:美しき世界

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《美しき世界》 1948年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

 
農婦だったモーゼスは、自然は過酷な仕打ちをすることもあるけど、人間が理解と敬意をもって接すれば恵みを与えてくれる存在だと知っていました。そんなモーゼスの真骨頂は「自然の変わらぬ美しさ」を豊かな感性でとらえ、繊細なタッチで表現すること。100歳で描き絶筆となった《虹》にも注目です!
 
そのほか、お気に入りや手作りのもの、家具などモーゼスのプライベートが垣間見える愛用品も展示。多くの人に愛されてきたモーゼスの人生。多彩な作品とともに思いを馳せてみては。
 
All Images ©2021, Grandma Moses Properties Co., NY
 
 

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