体験

「しょく」=食、職、触。さまざまな情報を手に入れることがたやすくなった今の時代においても、生の体験、実際に自分の手で触れることを大事にしていきたい。1人でも、友人やお子さんとでも。「触れる」魅力を宝物に。

植物染料の優しい色合いで布を手染めし、アパレルや雑貨などのオリジナルアイテムを製作する「渦~uzu~」。愛知県西尾市で、オーナー夫妻のおばあちゃん家だった古民家を改装した店舗では、親子で(もちろん大人だけでも!)染め体験ができるとのこと。
藍染や草木染めなど、さまざまに用意されている染料の中から、碧南産を使った“玉ねぎ染め”をセレクト。また、染めるアイテムも、ハンカチや手ぬぐい、Tシャツなど種類豊富。今回はキッズTシャツの“玉ねぎ染め”に挑戦しました。

 

染める柄もさまざま。生地をボールのように丸めて紐でとめて染める“カゴ染め”が子どもにも楽しめそう!と選んでみました。
まずは染料づくりから。収穫した玉ねぎをローラーに通した際にでる皮を使います。玉ねぎの皮のほか、この辺りの地域で採れたニンジンの葉やお茶の葉も、染料として使っているんだそう。

 

玉ねぎの皮を布袋につめて…

 

熱湯でしばらく煮出します。その間に、生地をまとめて結んでいく作業。
真っ白なキッズTシャツを中心に向かってまとめて、紐でぐるぐる巻きにしていきます。中の方は染まり過ぎず色むらができるように、紐はなるべくきつく。

 

キッズTシャツがこんなに小さくまとまりました!
そうこうしている間に、先ほど煮出していた玉ねぎの染料に色がついてきた様子。

 

見てみると…、透明だったお湯が赤紫色に! 玉ねぎの皮は茶色だったのに、不思議です。
ここに先ほどつくった生地のボールを入れて、色を浸透させていきます。

 

だんだん黄色く染まってきました。色むらができないよう、途中何度か混ぜながら。意外にも子どもは生地を丸める作業よりも、染めたりかき混ぜたりする作業の方が好きな様子。熱心にかき混ぜています。
15~18分程煮出したら、生地を水洗い。そして、色落ちしないよう、最後に媒染液につけてできあがり。黄色っぽく仕上がるアルミ媒染と、カーキっぽく仕上がる鉄媒染を使い、グラデーションにしてみました。

 

こちらが完成したTシャツ。中心が黄色、左上と右下にかけてほんのりカーキっぽいグラデーションに! 生地の丸め具合や染料の濃さにより、オリジナルの仕上がりになるのが素敵です。意外にも身近な草木や野菜の皮や葉などを使って、手軽にできる染めもの。「渦~uzu~」では自宅でもできる方法を教えてくれるので、白地のTシャツをはじめ、靴下などをオリジナルに染めるのもいいですね!

 

販売スペースには、「渦~uzu~」で染められたオリジナルアイテムがズラリ。

 

ベビーアイテムも。HIROBAで以前紹介した天然藍染めのベビー用品「Aiシリーズ」(記事はこちら※http://hiroba-magazine.com/2018/04/03/zukan_180403/)を染めているのも「渦~uzu~」です。

 

建物内にカフェもありました。染め体験をしたあとに、ほっこり休憩もできます。
古民家の温かい雰囲気に心落ち着きながら、大人も子どもものびのびと楽しめる場所でした。

 

 

(文:広瀬良子)

 
 

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