愛くるしい表情、そしてつややかな毛並みで、見ると思わず頬がゆるむカワウソ。そのカワウソには、ちょっとおもしろい習性があります。それは、ゲットした魚を、まるで「見て!こんなにつかまえたよ!」と言わんばかりに並べるというものです。
「なぜわざわざ並べるの?」と不思議に思う行動ですが、その理由は定かではありません。しかし、一説によると、野生のカワウソの場合、水中で捕まえるたびに陸上で食べ、また捕まえて食べ…と繰り返すより、まとめて捕まえて岸に置いておき、ある程度たまってから食べる方が効率的であるからとも言われています。
コツメカワウソに会うことができるのが、岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」。4階では陸上でじゃれ合う愛らしい姿が、3階では水の中を力強く泳ぐ姿が見られます。現在は1頭に1切ずつ飼育スタッフが手渡しでエサを与えているので、エサを並べる行動は見られないのだとか。しかし、過去にカワウソの展示水槽に小魚を展示していたことがあり、そのときは陸場に何匹か1か所に置かれていたのを見たことがある飼育スタッフがいるそう!ちょっと見てみたかった気もしますね!
その他の特徴:コツメカワウソの名前は、前足の指先に小さな爪があることから。細長い体つきは、水の抵抗を受けにくくするためと言われています。