インタビュー・モノ

今、新たな鼓動をもって展開している「東海のものづくり」にスポットを当てて、作り手の想いやこだわりに迫ります。ものづくりの宝庫ともいえる、東海エリア。有名どころから知られざる逸品まで、掘り起こします。

前編はこちら
 
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こだわりの製品が生まれる現場を訪問!
 
「4th-market」の窯元の1つ、三鈴陶器さんの製造現場を見学させていただきました!夕日が射し込む工房は、趣きある佇まい。長年萬古焼づくりに携わってきた歴史を感じさせます。さて、工房内にお邪魔すると、まさに萬古焼が作られている真っ最中。三鈴陶器さんは、「4th-market」に参加する一方で、自社製品も製造。今は冬に向けて鍋の受注がピークを迎える時期。製造途中の鍋がズラリと並んでいました。職人の皆さんは、真剣な眼差しで製品と向き合い、手際よく作業を進めていきます。
 

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従業員のみなさんの、流れるような手さばきに驚き!

 
創業54年を誇る老舗窯元である三鈴陶器さん。その熟練の技をもってしても、「4th-market」製品の製造工程は挑戦の連続であると、三鈴陶器の熊本泰弘さんは語ります。「例えば、このバイカラーのとんすい。白色の素地全体に撥水材をかけ、その後ふちの部分にだけ丁寧に釉薬を施していきます。これほど手間暇かけて1つの製品と向き合うのは『4th-market』ならでは」。この、小さな挑戦の連続は、萬古焼づくりに携わる職人達の意識にも変化をもたらしているという。「『4th-market』の製品づくりに取り組み始めてから、従業員の仕事への姿勢は変わりました。細かい作業にも前向きにチャレンジするようになり、個々のスキル向上につながっているのは嬉しいことです」。4人の思いから始まった「4th-market」ですが、10年という歳月を経て熱を帯び、共にものづくりに励む仲間たちにも火をつけていたんですね!
 

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「4th-market」製品を手に、試行錯誤の道のりを語る熊本さん。

 
最終目標は地域活性化! 地域ブランドの挑戦はつづく
 
三重県四日市市・菰野町で300年近くにわたり発展してきた萬古焼。「4th-market」の製品は、その長きにわたる歴史のなかで培われてきた“伝統の技”と、現代の匠の探究心により生み出された“新たな技法”を駆使してつくり上げられているのです。決して平坦ではない製作活動。その背景には、萬古焼のふるさとへの思いがあります。「萬古焼は四日市市・菰野町が誇る伝統の逸品。『4th-market』を通じて、その伝統を生み出した四日市市・菰野町にも注目してほしいんです」と山口さんは語ります。
 

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種類豊富な製品が、萬古焼の可能性を追求してきた軌跡を物語ります。

 
活動を始めて11年。「4th-market」のぬくもり溢れる製品は、着実に人々の心をつかんでいます。こだわりをもった創作活動に手ごたえを感じているみなさん。その先に見据える未来とは?山口さんは話を続けます。「『4th-market』をきっかけに、四日市市・菰野町に足を運ぶ方をどんどん増やしていきたい! この地域には萬古焼の窯元だけでなく、魅力的なグルメや温泉、観光施設がたくさんあります。そうした魅力的なスポットを周遊できるような催しを実現したいですね」。
 

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萬古焼、そして四日市地域への思い。描く未来について話は尽きません。

 
地域全体の魅力向上を目指す「4th-market」の取り組み。その夢の壮大さに驚きました! そして、もはや夢ではなく実現間近な未来なのだと、山口さん、熊本さんのお話を伺うなかで感じました。萬古焼、そしてふるさとへの深い愛情と熱い思い。「4th-market」は、これからも多くの人々を魅了しながら、四日市地域を盛り上げていくことでしょう。
 

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この先、「4th-market」からどのような製品が誕生するのか。とても楽しみです!

 
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