江戸時代の禅僧・仙厓義梵(せんがいぎぼん)の作品「まるさんかくしかく」は、○△□のシンプルな図形だけが描かれており、仙厓の禅画の中でも理解できないといわれている作品のひとつ。書家・アーティストの渡部裕子さんが、仙厓の作品に尊敬の念を示して制作した作品が並ぶ展覧会「渡部裕子『○△□』展」が1月18日(土)~2月8日(土)、名古屋市港区の港まちポットラックビルで開催されます。
禅でいうところの「丸・三角・四角」は、○は円相。欠けることのない絶対的な真理や境地であり、宇宙に存在するすべてのものを指す。△は我々が座禅をする姿(佛に近づきたいと願う形)、□は常識など何かにとらわれている愚かな姿(※これらの解釈には諸説あり)。ただし、仙厓の作品が描かれた時代と今私たちを取り巻く環境は異なります。
渡部さんは「一見難解な作品群と思われがちだが、こだわりを捨て、自由に観て、自由に感じ、自由にニヤリとしてくれれば幸いなのである」と語ります。
渡部裕子『○△□』展
日程 | 2025年1月18日(土)~2月8日(土) |
時間 | 11:00~19:00 ※最終日は17:00まで(入館は閉館30分前まで) |
場所 | 港まちポットラックビル3階(愛知県名古屋市港区名港1-19-23) |
休館日 | 日・月曜、祝日 |
駐車場 | なし |
アクセス | 地下鉄「築地口」駅2番出口より徒歩1分 |