おやつ職人まっちん×老舗油屋のコラボで生まれた、 毎日食べたい体にやさしいお菓子 【大地のおやつ】後編

前編はこちら
 

product_11_1
山本佐太郎商店で働く、笑顔とおしゃれがステキな女性スタッフと。和気あいあいとした楽しい雰囲気が伝わってきます!

 
おやつ職人まっちんと老舗油屋・山本佐太郎商店4代目山本慎一郎さんが手がける「大地のおやつ」。かりんとうやビスケットなど、さまざまな商品を生み出しているおふたりですが、製造は全国のメーカーや工場に委託しています。看板商品でもある「大地のかりんとう」を製造しているのが、山本佐太郎商店と同じく岐阜市にある社会福祉法人いぶき福祉会。取材に伺い、製造現場の声を聞いてきました。
 
お菓子作りに同じ想いを持つ、いぶき福祉会とともに
 
岐阜市内に事業所を12ヶ所構える社会福祉法人いぶき福祉会。障がいのある人の働く場や暮らしの場をサポートしたり、地域とのつながりを大切に活動。今は140人以上が利用しています。もともとマドレーヌやかりんとう、ジャムなどを作っていたため、技術や設備があり、素材にこだわって丁寧に手作りするという想いも「大地のおやつ」のコンセプトと合致。山本さんとまっちんさんは、いぶき福祉会に「大地のかりんとう」の製造をお願いすることを決めます。
 

product_11_2
いぶき福祉会で製造のリーダーを務める永田和樹さん。お菓子作りへの意識は高く、厳しい目で品質管理を行っています。

 
カリっとした軽い食感、さらりとした仕上がりを求めて
 
「ここでは約20人が月~金曜の10時から15時まで働き、生地の成形からカット、揚げ、味つけ、袋詰めの一部を担っています」と永田さん。
まっちんさんが考案したレシピの配合で生地をこね、長方形にカットするところから作業スタート。その後、手動の機械を使って生地を薄く伸ばしていきます。
 

product_11_3
手作業で形を整えながら、できるだけ同じ大きさの長方形になるよう仕上げていきます。

 

product_11_4
実はこれ、パスタをのばす機械!かりんとうにも応用できるとは、アイディアの賜物ですね。

 
機械でのばした生地を細い棒状にカット。「食べやすい細さや噛みやすさを追求し、何度も調整を重ねて今の細さに至りました。これが『大地のかりんとう』のカリッとした軽い食感の秘けつです」。
 

product_11_5
機械で均等にカットされた生地を、揚げる時に油に入れやすいよう、4つに分けていきます。

 
次はいよいよ揚げの工程。揚げるのは160℃の油で約4分間。揚げるたびに必ず数本食べて、仕上がりを確認しているため、試食の数は1日にして約60本! 手仕事のこだわりが垣間みえます。
 

product_11_6
揚げ油は純国産のこめ油を使用。こめ油を使うことで、ほんのり甘い仕上がりになるのだそうです。

 

product_11_7
揚げ終わったかりんとうは一つひとつ確認し、形の悪いものや欠けてしまったものを取り除きます。

 
「最後は、粗糖や黒糖などをブレンドした蜜とかりんとうを釜に入れて味つけをします。味付けの工程は『大地のかりんとう』の最大の特徴“さらりとした仕上がり”においてとても重要な部分。コーティングの具合を見ながら、長年の勘を頼りに途中で火加減を調節していきます」。こうしたきめ細やかな作業を経て「大地のかりんとう」が日々作られているのです!
 

product_11_9
できたて熱々のかりんとう。私たちも少しつまみ食いさせてもらいました。う~ん、おいしい!

 

product_11_10
ここでも商品を確認し、均一な大きさでないものを取り除きながら、500gずつ計って袋詰め。最後まで丁寧な作業が続きます!

 
お互いを思いやり、声を掛け合う活気ある現場
 
製造現場で印象的だったのは、作業場に飛び交う「お願いします!」「ありがとう!」など、製造に携わっているメンバーの元気な声。「手際よく良いものを仕上げるにはチームワークが大切。どうしたら次の工程を担当する人が作業しやすいか、また自分が仕事しやすいと感じるのは前の工程を担っている人の配慮のおかげということを頭に置いて仕事に取り組むよう、メンバーには何度も話をしています。皆が丁寧に繋いでいったものが、最終的に商品としてお客様の手に渡る。安心して食べることができ、そして食べた人が少しでも幸せな気持ちになってくれることが、ここでかりんとうを作っているメンバーにとって最大の喜びなんです」。いぶき福祉会へ製造を依頼した当初は、大量に製造することはもちろん、品質を安定させることも難しく何度も試行錯誤を重ねたそう。「作り始めてから1年程は、山本さんとまっちんさんと3人で都度食べては意見を出し合うという繰り返し。メンバーも頑張ってくれて、今では品質を保ちながら週に200キロ以上製造できるようになりました」。
 
ゴールはあえて作らず、新しい価値を生み出していく
 
今や全国に300店舗以上の取扱店舗を持つ「大地のおやつ」シリーズ。山本さんに、今後について伺うと――。「最終的にこうなりたいというのは、決めていません。まっちんとの出会いから「大地のかりんとう」が生まれたように、出会いによって物事は変わっていく。たくさんの出会いの中で僕が作りたいものも変わってくるかもしれないし、新しい素材と出会うかもしれない。常にアンテナを張りながら、何か新しい価値を生み出していきたいですね」。
 

product_11_12
老舗の油屋として、長年“食”や“地域”にも関わってきた山本さん。インタビューを通して、山本さんの持つ明朗快活な人柄が広いネットワークを作っていると感じました。

 

product_11_11
この小さな袋の中に、たくさんの人の想いが詰まっています!

 
前編はこちら
 
 

New Report

2026-05-05

東海ムーブメント仕掛け人

「農と食と人をつなぐ」をビジョンに里山体験やクラフトビールを展開!岐阜県白川町【農LAND BEER・児嶋健さん】

左より農LANDBEERオーナーの児嶋健さん、スタッフで醸造・広報担当のKEITAさん 面積の9割が森林に覆われた岐阜県白川町。なかでも有機農業に力を入れて取り組んでいる黒川地区で、「遊ぼう、...

2026-05-03

TOPICS

郡上おどりデビューや親子におすすめ!「郡上ODORI 2026」5/16(土)、31(日)

7月中旬から9月上旬にかけて約30夜開催される日本三大盆踊りの1つ、岐阜県郡上市の「郡上おどり」がこのエリアでは有名です。そこで、郡上おどりデビューしたい人や、名古屋近郊や岐阜市近郊で手軽に...

2026-05-01

FEATURE

新緑の豊田市・足助散策!森林浴と古い街並み、地元グルメ巡りで心と体を癒す旅

豊田市足助町は、かつて信州(長野県)への中継地として栄えていた宿場町。そして、全国的に知られるもみじの観光名所・香嵐渓がある町です。初夏の香嵐渓は約3,000本のもみじに青々とした葉が芽吹き...
ピーナッツ,チャーリーブラウン,スヌーピー,トムエバハート,イベント,名古屋

2026-04-29

TOPICS

悩める人の心に寄り添うアート「トム・エバハート展」5/8(金)~10日(日)

スヌーピーの生みの親であるチャールズ・M・シュルツが、スヌーピーをはじめとする『PEANUTS™︎』キャラクターを使ってアートを表現することを世界で唯一認めた画家、トム・エバハ...
珈琲回遊,半田,珈琲,イベント,半田赤レンガ建物

2026-04-24

TOPICS

20店以上の珈琲を飲み比べ「珈琲回遊」4/29(水・祝)

東海エリアのコーヒーショップやバリスタが20店舗以上集まり、コーヒーの飲み比べやペアリングスイーツ・フードを楽しめるイベント「珈琲回遊」が、2026年4月29日(水・祝)に半田市の半田赤レン...
ムーミン,トーベとムーミン展,名古屋,松坂屋美術館

2026-04-18

TOPICS

トーベ・ヤンソンの創作世界「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」4/25(土)~6/14(日)

『ムーミン』小説の出版80周年を記念した展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が、2026年4月25日(土)~6月14日(日)に名古屋・栄の松坂屋美術館で開催されます。 ...
カレー,イベント,スパイスカレー,名古屋,食べ比べ,人気店

2026-04-16

TOPICS

バリエ豊かなカレーを堪能「TOKAI カレーなるフェス」4/29(水・祝)~5/4(月・祝)

近年人気のスパイスカレーをはじめ、愛知・岐阜・三重の有名カレー店、他エリアのカレーイベントの人気上位店など、30店舗以上が出店する中部地区最大級のカレーの祭典「TOKAIカレーなるフェス」が...

2026-04-14

TOPICS

日本三大山城夜景「岐阜城パノラマ夜景」4/18(土)・19(日)、4/25(土)~5/6(水・祝)

2025年12月に仙台城跡、松山城とともに「日本三大山城夜景」として新たなブランドを立ち上げた「岐阜城」。戦国武将「斎藤道三公」、「織田信長公」が築いたまちの夜景を見渡せる場所として、今後注...
浮世絵,歌川国芳,展,名古屋,愛知県美術館

2026-04-11

TOPICS

奇怪で粋な浮世絵ワールド「歌川国芳展ー奇才絵師の魔力」4/24(金)~6/21(日)

江戸時代後期に活躍した浮世絵師・歌川国芳の全貌に迫る「歌川国芳展―奇才絵師の魔力」が、2026年4月24日(金)~6月21日(日)に名古屋・栄の愛知県美術館で開催されます。 斬新な発想...

2026-04-09

書店員の本棚

親子で読みたい!新生活を応援してくれる絵本3冊:名古屋市南区「ブタコヤブックス」

愛知県名古屋市、名鉄「本笠寺」駅から徒歩2分の場所にある書店「ブタコヤブックス」。2025年7月にオープンした新刊書店です。小学校教員として16年勤めたのち書店を開業した店長の船張真太郎さん...

2026-04-07

TOPICS

巡回展が名古屋からスタート!「NHK大河ドラマ特別展 豊臣兄弟!」4/18(土)~6/14(日)

「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた豊臣秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」。ドラマと連動し、これまであまり光の当た...
pagetop
もくじ